マイクロソフトとニワンゴが業務連携、「Liveメッセンジャー」「ニコ動」 組み合わせ

2008年09月17日(水)

[ 99 号]

 マイクロソフトとニワンゴは3日、映像を視聴しながらリアルタイムでチャットを書き込めるサービスを始めたと発表。両社の「Windows Liveメッセンジャー」と「ニコニコ動画」を組み合わせた。無料で利用でき、メッセンジャーユーザーであればニコニコ動画の登録会員でなくても使えるため、前NTTドコモ執行役員でニワンゴの親会社ドワンゴの夏野剛常勤顧問は「ニコニコ動画が一般化するきっかけになる」と強調していた。

会見する夏野剛ドワンゴ常勤顧問(左)と笹本裕マイクロソフト執行役常務。向かって左手にあるニコニコ動画の中継映像が気になる様子

会見する夏野剛ドワンゴ常勤顧問(左)と笹本裕マイクロソフト執行役常務。向かって左手にあるニコニコ動画の中継映像が気になる様子


 新サービスは「ニコニコメッセ」。ニコニコ動画を視聴中に画面にある「メッセする」のボタンをクリックすると、メッセンジャーが起動する。登録している友人・知人を招待したうえで、二人で動画を共有して見ながら書き込みする。メッセンジャーの会話ウィンドウに入力した文言が画面上に流れる。メッセンジャーでチャットしている人のコメントは一般のニコニコ動画ユーザーの画面には表示されない。一方、ほかのニコニコ動画ユーザーのコメントは薄く表示される。

 同時にリリースされた機能としては、ニコニコ動画で配信されたニュースをWindows Liveで受信する「ニコニコアラート」がある。ニコニコ動画のキャラクターをあしらったアイコンなどをダウンロードできる「ニコニコメッセ絵文字」サービスも始めた。

 両社が業務提携するきっかけとなったのは、メッセンジャーのユーザーである西村博之ニワンゴ取締役(以下ひろゆき氏)にマイクロソフトがインタビューした際、ひろゆき氏が連携を提案したことだった。

 一方、マイクロソフトによると、メッセンジャーのユーザーがほかのどんなサイトのサービスを使っているか調べたところ、ニコニコ動画は他サイトの2倍で親和性が一番高かったという。ちょうど、6月に日本語版APIを公開したこともあり、開発が円滑に進んだという。

 ニコニコ動画の「黒字化」「一般化」「国際化」を請け負っている夏野氏は会見で、「顧問なのにこき使われています」と笑いながらも、「ニコニコ動画はほかの動画共有サービスとは全く違う。映像だけでなく感想や意見、コメントも共有することが価値がある。世界に類を見ないサービスです」と強調。メッセンジャーのユーザーが世界で3億人いることを踏まえ、「世界に出るときはマイクロソフトとともにやっていきたい」と話していた。

 この日の記者会見はニコニコらしいものだった。会見の様子はニコニコ動画で生中継され、ニコニコ動画の画面には「この連携はオモロー」「お金かかんの?」「聞こえないー」などのユーザーの書き込みが流れていた。会見終了までに集まったユーザーは平日の昼間にもかかわらず、1万人弱にまで達した。夏野氏やマイクロソフトの笹本裕執行役常務は記者から質問を受け付ける前に、ユーザーの書き込みからピックアップした質問や疑問に答えた。

ニコニコ動画で生中継中の記者会見。夏野氏と笹本氏の映像の上をユーザーのコメントが流れていく

ニコニコ動画で生中継中の記者会見。夏野氏と笹本氏の映像の上をユーザーのコメントが流れていく


 記者会見には、ひろゆき氏も「プライベートでお越しになって」(会見の司会者)いた。記者会見映像を見ていたユーザーは「いたwwwww」「ひろゆき」などと書き込み、歓迎していた様子だった。
( 麻田桂 )


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