最近再び脚光を浴びるSOA(サービス指向アーキテクチャ)とBPM(ビジネスプロセス管理)をテーマにしたフォーラム「Business Innovation Forum」が東京カンファレンスセンター・品川にて開催された。主催はドイツのソフトウェア大手Software AGの日本法人であるソフトウェア・エー・ジー株式会社(東京・港、福島徹代表取締役)。150人が参加した。

会場の東京カンファレンスセンター・品川では同時通訳を交えたセッションが行われた
複雑化する企業システムに対応
そもそもSOAとは、企業における様々なサービス(商品の受発注、在庫管理、調達および価格決定、人事管理など)において、サービス間相互の情報のやりとりを合理化する考え方と仕組みのことだ。例えば商品在庫が減少した場合、SOAでシステムを構築すれば直ちに生産指示が飛び、同時に必要な材料の発注量もわかる。サービス同士を情報によって合理的かつ有機的に連動させることができ、しかもその速度が極めて速いのがSOAの特徴といえる。一方BPMは、SOAの精度と効率を高めるための実証~フィードバックのプロセス全体をさす。
だが実際のところ、IT業界内でもSOA、BPMと聞いてピンと来る人はまだまだ少ない。数年前にもSOAが注目されたというが、今日に至るまで認知度は決して高くはない。その理由としては具体的にSOAをイメージしにくい、SOAが高度に複雑である、企業がSOAに当初期待していた効果(大幅な合理化や増収)が必ずしも見られなかったことなどが挙げられる。
しかしここに来て、企業の再編統合の加速など、経営環境の大幅な変化に企業が素早く対応することが求められている。異なる企業同士のシステムを上手に統合でき、また肥大化した情報システムを整理できるSOAがにわかに注目を集めているのには、こうした背景があるのだ。
SOAは「都市計画みたいなもの」
当日は株式会社アイ・ティ・アール代表取締役の内山悟志氏が講演を行い、「SOAとBPMの導入は、たとえて言えば都市計画のようなもの。無秩序な都市計画が混乱をもたらすのと同様に、企業ITにおいても情報の停滞や信頼性の欠如などの問題が見られる。SOAとBPMを土台にIT投資を行う『IT都市計画』が必要だ」と訴えた。

内山悟志氏 株式会社アイ・ティ・アール代表取締役/プリンシパル・アナリスト
続いてSoftware AG社CTOのジョー・ジェントリー氏が「自社のSOAソリューションはデルタ航空、モルガン・スタンレー証券など、多くの企業でビジネスに伴うコストを下げ、効率を高めた」と力説し、また同社バイスプレジデントのミコ・マツムラ氏もSOAについて「これまで見えなかったリアルタイムなビジネスプロセスを可視化することで、顧客満足を高めることができる」とその効用をアピールした。

ジョー・ジェントリー氏 Software AG社 ETSビジネス事業部CTO

ミコ・マツムラ氏 Software AG社 web Methods事業部バイス・プレジデント。日系二世のマツムラ氏は英語に時折日本語を交えてユニークなプレゼンテーションを行った
その後のセミナーではNTTソフトウェア株式会社の秦野芳宏氏が「SOAへの要求は経営者、IT部門、一般部門によって異なる。こうしたコミュニケーションギャップを解消するにはビジネス現場の要求をどれだけ盛り込めるかにかかっている」とSOA導入のキーポイントを紹介した。

秦野芳宏氏 NTTソフトウェアES事業グループシステム統合プロデューサ
(
斉藤円華
)
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『 SOA導入の必要性を提示、ソフトウェアAGがフォーラムを開催 』に対する






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