連載第4回目の今回は、SaaS型の国産CRMシステムとして、シェアナンバー1を獲得したシナジーマーケティング株式会社(大阪・北)の統合顧客管理システム「Synergy!」(シナジー)について、代表取締役の谷井等氏に話を聞いた。

谷井等代表取締役
「Synergy!」は、顧客分析機能を持つデータベースを核に、メール配信機能、アンケート機能、問い合わせ管理機能、携帯サイト作成機能を備え、各機能の相互連携によって、戦略的なマーケティング活動を支援するCRMシステム。高いコストパフォーマンスと充実したサポートでクライアントから支持を得ており、ミック経済研究所のCRM・ASP(SaaS)の出荷金額シェア調査で、SaaS型の国産CRMシステムとして2004年度から4年連続でシェアナンバー1を獲得した。
同システムは、2005年秋に発売されたが、当時はSaaSの認知度が今ほど高くないこともあり、「損益分岐点を超えるまでは(経営的に)かなり苦労しました」と谷井社長は振り返る。それでも同社がSaaS形式にこだわった理由は2つ。1つには「どうやったらより多くのお客様に安く使ってもらえるか」(谷井氏)を追求するためだ。谷井氏の実家が小売店を営んでいたこともあり「そのような中小零細企業こそ、CRMを導入するメリットは大きいはず」。そのためには、オンデマンド型でコストも安く、システム開発なしで気軽に導入できるSaaSが好都合だったという。
もう一つの理由は、同社の企業理念をそのまま表している。谷井氏は次のように語る。
「システムを作る場合、開発サイドはシステムができ上がるまでが勝負で、運用フェイズに入ると一気にテンションが下がる。しかし、クライアントが欲しいものはシステムではなく、それを用いた際の成果です。SaaSの場合、クライアントと共に運用を行っていくので、成果が出なければすぐに解約されます」
同社では、その「成果」を追求するべく、徹底したサポート体制を敷いている。クライアントが望んでいるものに、もう1点を加えた「101点のサービス」をキーワードとして、システムの使い方などに関する無料サポート電話や、コンサルタントによる導入支援コンサルティングを用意。時にはエクセルの使い方に関する質問にまで答えることがあると言う。

「Synergy!」の案内サイト http://www.crmstyle.com/
このように独自の視点からSaaSサービスを提供している同社だが、今後は他社のアプリケーションを「Synergy!」に組み込んでくことも検討している。「我々が目利きになって、信頼性と安全性の高いものを導入していきたい」とあくまでユーザ目線を貫く谷井氏。システムの導入はもとより、自社アプリケーションの外部提供を考えている担当者は、ぜひ本イベントに足を運んで同社の熱いマインドを実感してほしい。
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文:山内大輔、写真:更科智子
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『 《SaaS World TOKYO 2008》注目企業に聞く、第4回 シナジーマーケティング株式会社 「Synergy!」 』に対する
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