2009年のソーシャルメディア&CGMを予測、《Next Socialmedia Conference 2009 pre》

2008年12月09日(火)

[ 105 号]

 SNSやブログ、仮想空間など、発展を続けるネットサービス。日々新たなサービスが誕生する中で、今後重要なキーワードとなるであろうシームレス化・ハブ化・リッチ化などをテーマに『Next Socialmedia Conference 2009 pre』(以下『NSC2009pre』)が、11月26日に東京ミッドタウン・ホールにて開催された。『NSC2009 pre』をプロデュースする株式会社サイメンの渡辺昌宏氏は、カンファレンス冒頭で、「本日登壇する企業はそれぞれ、来年の業界動向を左右するキーワードを持っている」と語った。

林信行氏のセッションでは、今年を「モバイルインターネット元年」と位置付け、iPhoneのビジネスモデルや機能などを紹介。iPhoneに息を吹きかけオカリナを演奏できるアプリ『オカリナ』や、アンドロイド携帯にも言及した

林信行氏のセッションでは、今年を「モバイルインターネット元年」と位置付け、iPhoneのビジネスモデルや機能などを紹介。iPhoneに息を吹きかけオカリナを演奏できるアプリ『オカリナ』や、アンドロイド携帯にも言及した


 基調講演で登壇したマイクロソフト株式会社執行役常務の笹本裕氏は、Windows Liveの新展開のキーワード〈Life Without Walls〉について「Windowsを単なるOSとしてではなく、デバイス間やサービス間を繋ぐシームレス化の展開を目指している」と語り、例として、同時再送信サービス『スカパー!Netてれび』や携帯電話やデジタルカメラなどで撮影した写真を共有できる『Sky Drive』を紹介。後者は、写真を通じてコミュニケーションを広げるためのサービスとしてデジタル機器とのシームレス化を実現する。

MS笹本裕氏は『スカパー!Netてれび』のほか、リッチ化への取り組みとして、撮影した画像を繋げて3D画像で表現するサービス『フォトシンス』にも触れた

MS笹本裕氏は『スカパー!Netてれび』のほか、リッチ化への取り組みとして、撮影した画像を繋げて3D画像で表現するサービス『フォトシンス』にも触れた


 3Dコミュニティサイト『ダレットワールド』を運営する株式会社ダレット代表取締役社長の稲船敬二氏は「バーチャルワールドは年齢や性別や肩書きに囚われず、みんなが同等の立場で本来あるべき人間同士の心からのつながりを通して、そこから次に何かをするという場所を提供している」と話し、バーチャルとリアルを繋ぐハブ的な役割を持っていることを強調した。

 パネルディスカッション『2009年Socialmedia&CGM新潮流』では、SNS・ブログ、動画共有、メタバース、モバイルの専門家が登壇(ナビゲーターは本紙井上編集長)。株式会社手嶋屋代表取締役の手嶋守氏が、シームレス化の一つとして、『ひびじょん』(同社が手掛ける佐賀新聞のコミュニティサイト内でローカルニュース動画を配信している)がニコニコ動画(秋)の公式動画コーナーへ参入したことを紹介すると、それを受け、株式会社ドワンゴニコニコ事業本部事業推進部の伴龍一郎氏は、「佐賀新聞さんにはニコニコ動画の外部プレイヤーを対応してもらっているが、こうした外部プレイヤーをブログバーツとしてブログで紹介できるようにしたり、ai sp@ce(同社運営の3D空間コミュニティ) 内で撮影したプレイ動画をニコニコ動画にアップロードできるなど、ドワンゴとしてもシームレス化やハブ化を考えている」と語り、各社の積極的な取り組みを示していた。

パネルディスカッションでは、聴講者やその中から急遽登壇することとなったブロガーの意見を交えつつ、活発な意見交換が行われた

パネルディスカッションでは、聴講者やその中から急遽登壇することとなったブロガーの意見を交えつつ、活発な意見交換が行われた


 『NSC2009pre』では一般ブロガーをメディア関係者として招待。聴講者とのシームレス化を計りながら、2009年へ向けての動向や新サービスを見出すためのプレイベントとなった。次回はさらに大規模なカンファレンス開催が予定されている。
( 石田絢子 )


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