「ニコニコ大会議2008 冬」開催、いよいよメジャーへの道へ

2008年12月22日(月)

[ 106 号]

 ニワンゴは12月4日、「ニコニコ大会議2008 冬 ~ザ・デイ・ビフォー・明後日~」を開催。ニコニコ動画の新たなバージョンアップや新サービスを紹介した。

ニコニコ動画でFC琉球の試合を生放送したことがきっかけで、FC琉球監督 フィリップ・トルシエ氏が来場、場を盛り上げた

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 ニコニコ動画のユーザー数はいよいよ1000万を突破、モバイル会員も275万人と相変わらず拡大傾向にあることを報告。しかし収支状況に関しては、相変わらず月1億円もの赤字を出しているという。それでも来期は単月黒字を目指す、とこれまた相変わらず強気だ。

 この強気を大きく後押しするのは、おそらく、多くのコンテンツホルダーが参加する「ニコニコチャンネル」のスタートだろう。これまで公式動画として流されてきたものが、参加各社の運営する公式チャンネルへと拡大。チャンネル運営者はアクセスコントロールやコメントの可否、有料チャンネルの開設、アクセス解析などが可能になる。中でもポイントになるのは、アクセス解析ではないだろうか。これまで単純に流してきただけの動画について、どれだけの宣伝効果を生んでいるかを確かめられるのは、コンテンツホルダーにとって、ニコニコ動画がマーケティングツールとして使えることを確認できる有効な手段となりそうだ。

相変わらず掛け合い漫才が楽しいひろゆき氏と、肩書きがエバンジェリストとなった夏野剛氏が新機能を解説した

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 また、単なるコマーシャルとして番組を流すだけでなく、コミュニティと一体化することで、参加者との双方向のコミュニケーションを取りながらチャンネルを展開できる。12月4日の時点で参加企業は121社126チャンネル。フジテレビ、TBSなどのキー局から、円谷プロ、GONZOなどのアニメ制作会社、ビーイング、トイズ・ファクトリーなど音楽会社、ゲームメーカー、電機メーカー、タレント事務所、そして自民党、民主党といった政党まで。開始時点でこれだけのチャンネルを揃えられたことは、ニコニコ動画がメジャーなブロードキャスティングツールとして認められつつあることを示していると言えよう。そして当然、そこに付いてくるのはソリューション提供費用と広告費であり、それらが回り始めればニコニコ動画は大きなビジネスに発展すると見ていいのではないだろうか。

 まずは12月5日から「ニコニコ動画(冬)」として機能付加がなされ、12日に「ニコニコ動画(ββ)」として、ユーザーも使える「ニコニコユーザー生放送」機能が追加された。今後は数十万人規模のリアルタイムチャットスペース「ニコニコ広場」や、ユーザーが広告枠を購入できる「ニコニ広告」など、さまざまな機能が順次投入される予定だ。

会場には「車が買える値段」したというひろゆき氏の銅像が

会場には「車が買える値段」したというひろゆき氏の銅像が


 テレビの視聴者はどんどん減っている。では、今テレビを見ていない層はどこにいるのか? と言えば、それはネットであり、そこに「放送局」を持つということは、もっとも活発な購買層、視聴者にリーチできる場ができるということでもある。そう考えれば、すでに1000万人を超えるユーザーを持つニコニコ動画が「放送キー局」になるというのは自然な進化の流れだ。スタートから2年、著作権問題なども全てクリアして、ニコニコ動画はいよいよアンダーグラウンドからメジャーへの道を歩み始めたと言えるだろう。
( 矢橋司 )


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