名刺という存在は、企業にとって一財産である。例えば、営業職にある人にとっては生命線だろうし、退職する有能な社員がいれば、その人脈は実績を上げるためにも、のどから手が出るほどほしいはずだ。ただ、企業定着年数が短くなり、転職が当たり前になった昨今、その引き継ぎや蓄積もそう簡単ではないだろう。
そんな時代背景を視野に入れてか、三三株式会社は、名刺情報を可視化して人脈の相互活用を促進するサービス「Link Knowledge」(以下リンクナレッジ)の提供を開始した。
システムを平たく説明してしまえば、名刺をスキャンし、イメージデータとテキストデータに分けてデータベース化。それを社内で共有しようというわけである。なお、ソリューションは名刺交換の可視化を行う「Link Manager」、人脈の視覚化を行う「Link Visualizer」、ナレッジプロファイルを行う「My Link Knowledge」、個人情報の一元管理を行う「Asset Controller」の4要素から構成される。
「名刺をトータル的にデータベース化した例はあったが、個別に管理し、それを結び付けて広げようという試みは初めてではなかろうか。企業は既存の方法では名刺を最大限に有効活用できない。つまり、経営者レベルで現場レベルの名刺をいちいち把握するのは難しいし、現場サイドが役員クラスの人間がどういった人物と折衝しているのかも見えづらい。しかし、リンクナレッジを利用すれば、受け取った名刺を個人情報と時間軸から見ることが可能になる。具体的には、名刺から、ある個人がどんな分野に強い人脈を持つのかといったプロファイリングを行え、その情報を別の社員が自分のビジネスチャンスへつなげることができる」(同社取締役・常楽氏)
現在、利用している企業はIT関連やベンチャー企業が中心で、今後、同社はあらゆる業態の営業部門などをターゲットにビジネスユースを探っていく。また、近い将来、リンクナレッジを中核として、蓄積されたデータベースのSNS化することも決まっている。
「SNS化されれば、社内に留まらず、グループ企業内での情報交換も可能になる。先々はネット上で名刺交換を行うといったところまで漕ぎ着けたい。現状でも共有範囲やプライベート名刺など、公開をコントロールできるわけだし、ビジネスマン同士、オトナのSNSが生まれると確信している」
最後に「紙の名刺はなくなると思うか?」と同氏に水を向けると、興味深い答えが返ってきた。
「どんなにIT化が進もうとなくなることはないと思う。個人的にイメージするのは、紙の原紙は金庫に保管して、名刺に書かれた情報はデータで管理する時代。付き合いの多いベンチャー企業の社員らに聞くと、普通からは信じられない枚数を交換しているらしく、先端を行く人たちほど紙を交換することの重み・リアリティーを理解しているのでは。何より、なくなってしまっては、弊社の存在意義がなくなってしまう(笑)」
「SaaS型のソフトウェア提供と、名刺の読み取りや管理が行えるハードウェアの端末レンタル」という最小構成で、費用は月額10万円。これには名刺入力の実作業代行なども含まれ、「導入したけど動かすことができないといったことは起こらない」。アフターケア十分な新手のこのサービス、古い体質の企業をも巻き込んで浸透していくかもしれない。
そんな時代背景を視野に入れてか、三三株式会社は、名刺情報を可視化して人脈の相互活用を促進するサービス「Link Knowledge」(以下リンクナレッジ)の提供を開始した。
システムを平たく説明してしまえば、名刺をスキャンし、イメージデータとテキストデータに分けてデータベース化。それを社内で共有しようというわけである。なお、ソリューションは名刺交換の可視化を行う「Link Manager」、人脈の視覚化を行う「Link Visualizer」、ナレッジプロファイルを行う「My Link Knowledge」、個人情報の一元管理を行う「Asset Controller」の4要素から構成される。

名刺交換可視化のイメージ
「名刺をトータル的にデータベース化した例はあったが、個別に管理し、それを結び付けて広げようという試みは初めてではなかろうか。企業は既存の方法では名刺を最大限に有効活用できない。つまり、経営者レベルで現場レベルの名刺をいちいち把握するのは難しいし、現場サイドが役員クラスの人間がどういった人物と折衝しているのかも見えづらい。しかし、リンクナレッジを利用すれば、受け取った名刺を個人情報と時間軸から見ることが可能になる。具体的には、名刺から、ある個人がどんな分野に強い人脈を持つのかといったプロファイリングを行え、その情報を別の社員が自分のビジネスチャンスへつなげることができる」(同社取締役・常楽氏)

三三がレンタルする端末
現在、利用している企業はIT関連やベンチャー企業が中心で、今後、同社はあらゆる業態の営業部門などをターゲットにビジネスユースを探っていく。また、近い将来、リンクナレッジを中核として、蓄積されたデータベースのSNS化することも決まっている。
「SNS化されれば、社内に留まらず、グループ企業内での情報交換も可能になる。先々はネット上で名刺交換を行うといったところまで漕ぎ着けたい。現状でも共有範囲やプライベート名刺など、公開をコントロールできるわけだし、ビジネスマン同士、オトナのSNSが生まれると確信している」
最後に「紙の名刺はなくなると思うか?」と同氏に水を向けると、興味深い答えが返ってきた。
「どんなにIT化が進もうとなくなることはないと思う。個人的にイメージするのは、紙の原紙は金庫に保管して、名刺に書かれた情報はデータで管理する時代。付き合いの多いベンチャー企業の社員らに聞くと、普通からは信じられない枚数を交換しているらしく、先端を行く人たちほど紙を交換することの重み・リアリティーを理解しているのでは。何より、なくなってしまっては、弊社の存在意義がなくなってしまう(笑)」
「SaaS型のソフトウェア提供と、名刺の読み取りや管理が行えるハードウェアの端末レンタル」という最小構成で、費用は月額10万円。これには名刺入力の実作業代行なども含まれ、「導入したけど動かすことができないといったことは起こらない」。アフターケア十分な新手のこのサービス、古い体質の企業をも巻き込んで浸透していくかもしれない。
(
板垣威史
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