先日、知人の引越を手伝ったお礼に、マウンテンバイクを手に入れた記者。巣立つアパートで6年をともにした愛車ということだが、引越代金を上乗せしてまで必要ないということなのだろう。詰まるところ、有料粗大ゴミ。持ち主に借りがなければ……と思いつつ、これも循環型社会の地味な一幕なのか、と思った次第である。閑話休題。
福島県いわき市を拠点とする「バイクオフコーポレーション」は、10月1日から、大学構内の放置自転車をリサイクルし、全国の大学生に無料でレンタルする「エコチャリ.com」をスタートさせた。同社は2005年から、東北大学構内の放置自転車を無料回収し、リサイクルして新入生に安価で提供してきたが、再放置されるケースも目立っていた。そこで、貸し出しという形式を取れば、「他人の所有物ということで、大切に扱ってくれるはず」(広報担当・増子氏)という性善説的期待からサービスインしたわけである。
レンタル方法はサイト上でリストを公開し、メールで貸し出しを受け付ける。応募多数の場合は抽選となるが、送料、回収費用などはすべて同社が負担するため、気軽に取り寄せることが可能。なお、貸出期限は卒業までとのことだ。
「すべての自転車にはバイクオフ名義でQRコード入りの防犯登録がされており、盗難事故や放置行為を行っても、弊社に戻ってくる仕組みになっている。開始から5日間で学生からの申し込みは150超。取り立ててPRらしいPRは行っていないが、この感触なら今後も口コミ効果で広がっていくだろう。興味深いのは、弊社が東北にあるにもかかわらず、申し込みのほとんどは東京や大阪、京都の学生からであること。現在は六つの大学(東北大、福島大、茨城大、静岡大、山形大、長岡技術科学大)と提携しているが、さっそく関東の御茶ノ水女子大から声がかかったあたり、日本の交通事情を物語っているようだ」
気になるのはボランティア寄りのスタンスを取っていくのか、それともひとつのビジネスとして展開していくのか。現在、サイト上にはバイクの買取・販売を行う同社の根幹事業との絡みから、「損保ジャパン」のバナー広告が貼られている。
「学生向けの商品・サービスを提供している企業を中心にスポンサーに募り、多少なりとも収益を上げられればベター。というより、学生の経済的負担の軽減と、放置自転車や自転車盗難の防止が出発点にあるので、運営そのものが難しくなっては本末転倒なので(笑)」
クライアントの意向次第で他の層への展開も
さて、この循環型社会のビジネスモデル。軌道に乗りさえすれば、学生、大学、企業三者ともにメリットが大きい。ただ、「現状ははっきりいってボランティア」という同社のメリットはいかほどか。
「例えば、主婦向けの商品を販売する会社がスポンサーに付けば、主婦を対象にという具合に、クライアントの意向次第でいつでも学生以外へのレンタルに踏み出すことはできる。とはいえ、当面、利益は期待していない。まずは東北にこういった試みを行う企業があると認知されれば御の字でしょう」
記者も中古自転車を譲り受けて痛感したのだが、自転車のレストアにかかるコストと手間ときたら……。それでも、同社は紛失時のペナルティーも設けなければ、要望ひとつで、放置自転車の回収先も民間の大きな駐輪場を持つショッピングモールなどへ広げていくという。いやはや、頑張ってください! と思わずエールを送った記者であった。
福島県いわき市を拠点とする「バイクオフコーポレーション」は、10月1日から、大学構内の放置自転車をリサイクルし、全国の大学生に無料でレンタルする「エコチャリ.com」をスタートさせた。同社は2005年から、東北大学構内の放置自転車を無料回収し、リサイクルして新入生に安価で提供してきたが、再放置されるケースも目立っていた。そこで、貸し出しという形式を取れば、「他人の所有物ということで、大切に扱ってくれるはず」(広報担当・増子氏)という性善説的期待からサービスインしたわけである。

エコチャリ.com(http://ecochari.com/)
レンタル方法はサイト上でリストを公開し、メールで貸し出しを受け付ける。応募多数の場合は抽選となるが、送料、回収費用などはすべて同社が負担するため、気軽に取り寄せることが可能。なお、貸出期限は卒業までとのことだ。
「すべての自転車にはバイクオフ名義でQRコード入りの防犯登録がされており、盗難事故や放置行為を行っても、弊社に戻ってくる仕組みになっている。開始から5日間で学生からの申し込みは150超。取り立ててPRらしいPRは行っていないが、この感触なら今後も口コミ効果で広がっていくだろう。興味深いのは、弊社が東北にあるにもかかわらず、申し込みのほとんどは東京や大阪、京都の学生からであること。現在は六つの大学(東北大、福島大、茨城大、静岡大、山形大、長岡技術科学大)と提携しているが、さっそく関東の御茶ノ水女子大から声がかかったあたり、日本の交通事情を物語っているようだ」
気になるのはボランティア寄りのスタンスを取っていくのか、それともひとつのビジネスとして展開していくのか。現在、サイト上にはバイクの買取・販売を行う同社の根幹事業との絡みから、「損保ジャパン」のバナー広告が貼られている。
「学生向けの商品・サービスを提供している企業を中心にスポンサーに募り、多少なりとも収益を上げられればベター。というより、学生の経済的負担の軽減と、放置自転車や自転車盗難の防止が出発点にあるので、運営そのものが難しくなっては本末転倒なので(笑)」
クライアントの意向次第で他の層への展開も
さて、この循環型社会のビジネスモデル。軌道に乗りさえすれば、学生、大学、企業三者ともにメリットが大きい。ただ、「現状ははっきりいってボランティア」という同社のメリットはいかほどか。
「例えば、主婦向けの商品を販売する会社がスポンサーに付けば、主婦を対象にという具合に、クライアントの意向次第でいつでも学生以外へのレンタルに踏み出すことはできる。とはいえ、当面、利益は期待していない。まずは東北にこういった試みを行う企業があると認知されれば御の字でしょう」
記者も中古自転車を譲り受けて痛感したのだが、自転車のレストアにかかるコストと手間ときたら……。それでも、同社は紛失時のペナルティーも設けなければ、要望ひとつで、放置自転車の回収先も民間の大きな駐輪場を持つショッピングモールなどへ広げていくという。いやはや、頑張ってください! と思わずエールを送った記者であった。
(
板垣威史
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『 「エコチャリ.com」サービスイン 』に対する






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