10月21日、JAXAは、月周回観測衛星「かぐや」(SELENE)の主衛星が予定の月周回軌道に乗り、定常制御モードになったと発表した。すでに、2つの子衛星、「おきな」と名付けられたリレー衛星は10月9日に、「おうな」と名付けられたVRAD衛星は10月12日に、主衛星から分離された。21日現在、3衛星とも正しく動いている。
「かぐや」は、9月14日種子島から、H-IIA13号機で打ち上げられた、観測/実験目的としては日本初の月周回衛星だ。世界を見ると、1960年代から70年代には、月へ人を送ることを主目的とした、アポロ計画による月の石持ち帰りや、月周回観測で、月は約45億年前にできたこと、表と裏の構造が大きく違うことなどがわかった。それでも、「月の起源と進化」は謎のままだった。1990年代からは、無人月周回衛星(1994年のクレメンタイン[米]、1998~9年のルナ・プロスペクタ[米]、2004~6年のスマート1[ESA])などで、おおまかな鉱物分布等の全域観測や、極域に水、氷があるかもしれないことはわかった。しかし、搭載観測機器の性能や、観測軌道の制約のため、科学的成果は限られていると言われている。
かぐやは、重さ3トン、高さ4.8mの体内に、15のミッション(使命)が課せられている。月の成り立ちを調べるために、月面からのX線を蛍光X線装置でみて、そこにある元素の種類を調べる。月の極軌道を周回して、自転している月を地形カメラで撮り、解像度10m単位の全月面立体図を作る。12mのマストの先に、磁力計をつけて月磁場を観測し、40億年前からの月の成り立ちを知る手がかりにする。といった、観測技術の粋が盛り込まれている。
「かぐや」は打上げ後、衛星分離、月周回軌道投入から、定常制御モード、初期機能確認準備までの、「クリティカルフェーズ」を終わり、「初期機能確認フェーズ」へ移る。初期機能確認フェーズでは、搭載機器の動きを12月中旬頃まで確かめ、その後、高度約100kmでの定常観測フェイズに移る予定だ。三軸姿勢制御をしながら、観測機器を月面に向けて、12月中旬からは、いよいよ月面を本格的に観測することになる。世界初といえる高精度の観測機器で、月全域を観測し45億年の流れを解明してくれるのだろうか。さらに「かぐや」は、地球と太陽系の歴史を解く鍵となるのだろうか。
「かぐや」は、9月14日種子島から、H-IIA13号機で打ち上げられた、観測/実験目的としては日本初の月周回衛星だ。世界を見ると、1960年代から70年代には、月へ人を送ることを主目的とした、アポロ計画による月の石持ち帰りや、月周回観測で、月は約45億年前にできたこと、表と裏の構造が大きく違うことなどがわかった。それでも、「月の起源と進化」は謎のままだった。1990年代からは、無人月周回衛星(1994年のクレメンタイン[米]、1998~9年のルナ・プロスペクタ[米]、2004~6年のスマート1[ESA])などで、おおまかな鉱物分布等の全域観測や、極域に水、氷があるかもしれないことはわかった。しかし、搭載観測機器の性能や、観測軌道の制約のため、科学的成果は限られていると言われている。
かぐやは、重さ3トン、高さ4.8mの体内に、15のミッション(使命)が課せられている。月の成り立ちを調べるために、月面からのX線を蛍光X線装置でみて、そこにある元素の種類を調べる。月の極軌道を周回して、自転している月を地形カメラで撮り、解像度10m単位の全月面立体図を作る。12mのマストの先に、磁力計をつけて月磁場を観測し、40億年前からの月の成り立ちを知る手がかりにする。といった、観測技術の粋が盛り込まれている。

かぐやが見た月面。画面中央左に小さく白く見えるのが地球 (写真提供:JAXA)
「かぐや」は打上げ後、衛星分離、月周回軌道投入から、定常制御モード、初期機能確認準備までの、「クリティカルフェーズ」を終わり、「初期機能確認フェーズ」へ移る。初期機能確認フェーズでは、搭載機器の動きを12月中旬頃まで確かめ、その後、高度約100kmでの定常観測フェイズに移る予定だ。三軸姿勢制御をしながら、観測機器を月面に向けて、12月中旬からは、いよいよ月面を本格的に観測することになる。世界初といえる高精度の観測機器で、月全域を観測し45億年の流れを解明してくれるのだろうか。さらに「かぐや」は、地球と太陽系の歴史を解く鍵となるのだろうか。
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安居院文男
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