株式会社フォーバルクリエーティブ(東京・世田谷、金住治代表取締役社長)は1991(平成3)年に設立。インターネットが普及する以前から、ネットワークセキュリティに特化した製品の展開を行っており、同分野では老舗にあたる。同社の展開する製品・保守サービスには定評がある。
その中で統合メールソリューションは、『メールコンテンツ・フィルタリング』『メール・暗号化』『メール・アーカイブ』の3つのソリューションから構成されている。
「電子メールのセキュリティについては、その企業のIT基盤やセキュリティに対するスタンスによって、様々なアレンジができる」(ソリューション・マーケティング部、小山拓担当部長)ことが特徴だ。

ソリューション・マーケティング部 担当部長の小山拓氏
このうち『メールコンテンツ・フィルタンリング』は4つのセグメントで構成され、(1)情報漏洩(機密情報・メールアドレスの漏洩・ネットワークの盗聴)(2)誤送信(宛先間違いや重要ファイルの非暗号化)(3)生産性の低下(私用メールやスパムメール処理、管理・運用の複雑化)(4)コンプライアンスと法的責任(誹謗中傷、ポルノなど不適切メールのやり取り)、を回避する最適なソリューションとなっている。
同部の松岡利英・次席テクニカルスペシャリストは、「電子メールが普及し、企業内や企業間、そして顧客との間でも頻繁にやり取りされるようになったが、大手企業ほどIT統制には敏感になっており、重要な電子データが含まれるメールのやり取りを厳格に制限する傾向がある」と分析。そのようにセキュリティ面での不安を感じている企業に向けて同社が出した答えが、同社のメールソリューションの核になるメールコンテンツ・フィルタリング・ソリューションが『MIME sweeper』だ。
『MIMEsweeper』では、ウィルスが含まれるメールの無条件削除やスパムメールの検疫、競合企業に対するメールの保留・監査、わいせつ画像や不適切な内容といったメールのブロックを行うことが出来ます。辞書機能を持っているので、そのキーワードに抵触する文書をストップする事も可能。また添付ファイルの解析にはファイル構造をバイナリレベルで管理しています」(松岡氏)

ソリューション・マーケティング部 次席テクニカルスペシャリストの松岡利英氏
メールの中身を詳細チェックするなど、これまで人の手でしかできなかった作業もフィルタリングシステムによって可能となり、作業の効率化が図られている。さらに、ファイルを添付したメールを送信する際には上司にもCCで自動送付。許可が下りないと送信をストップさせるなど、メールアドレスや部署ごとにアレンジすることも可能にした。
意識させずに自動で暗号化
フィルタリングシステムでセキュリティの大部分をカバーできるが、それでも情報の漏洩は起こり得る。ユーザーによる誤送信がそれだ。回避するソリューションが『メール・暗号化ソリューション』である。
「誤送信を回避する方法として、送付をワンテンポ遅らせるという手法もあります。送った瞬間に間違いに気がつくというケースも多いので、ケアレスミスには有効ですね。また重要な情報が含まれているメールデータにおいては一旦検疫を行ない、上長または情報管理者に確認の上、送信することで誤送信対策を講じることも可能です。さらに、暗号化との連携により送信されたデータの保護も可能となります。暗号化はPGP方式の『PGP Universal』とZip方式の『BRODIAEA safe Attach』(以下 safeAttach)でサポートしています」(小山氏)
PGP方式は『PGP Universal』の場合、受信側にもゲートウェイに配備した場合、暗号化を意識せずにメールのやり取りが可能となる。PGPを持たないユーザーは、SSL通信が可能なブラウザがあれば『PGP Universal』にhttpsでアクセスし、メッセージを参照できる。
また、サテライトモジュールをダウンロード&インストールすることで、公開鍵生成、鍵交換が自動的に行われ、それ以降は平文感覚で暗号化メールのやり取りが可能となる。
Zip方式の『safeAttach』では特別なプラグインも不要であり、送信側が平文でメールを送信しても、『safeAttach』を中継することでZIP暗号化をした上で受信者にメール送付。それと同時に送信者にパスワードが通知される。通知方法は送信者が、電話や郵送などでパスワードを手動で受信者に伝える方法と、一定時間後にシステムが別メールで受信者にパスワードメールをオート送信するという、大きく2通りの方法を採用している。また自動通知をした場合のパスワード送信キャンセル機能も有しており、誤送信対策にも効果を発揮しそうだ。

ウェブシステムとの連動も描く
それぞれの機能を見る限り、どれか一つを選べばメールセキュリティが行えるようだが、統合ソリューションの意義は、JSOX法の施行で一変した。メール文書の保存が義務付けられ、アーカイブが必要になったからだ。
『メール・アーカイブ』のソリューションである『SAVVY/Mail Retriever』は、ウィルスやスパムメールをフィルタリングし、暗号を解除した平文でアーカイブ化が可能だ。100万件を1秒で検索できる高速全文検索エンジンも搭載し、膨大な電子メールをコンパクト&セキュアに格納できる。
同社では、「現在はメールだけに特化していますが、将来ウェブシステムとの連動など、ユーザーのニーズを吸収しつつ、ソリューションを進化させていきたい」(松岡氏)と未来像を描いている。
また、現在は独自ブランドのファイルセキュリティ製品「FC-Lock」を展開中。従来の暗号化製品と異なり、ロックされたファイルと暗号鍵をUSBキーで物理的に隔離するため、パスワードをクラッキングされてもファイルを展開することは不可能。官公庁や監査法人をはじめ、データを持ち出す業務に携わる業界で実績をあげている。
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文:櫻井弘次、写真:更科智子
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『 セキュリティ分野の老舗 総合システムに強み 』に対する







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