~米ワシントン大学で開発~

電子回路とLED搭載コンタクトレンズ

2008年02月13日(水)

[ 71 号]

 今、女の子に人気のコンタクトレンズは、黒目を大きく見せるタイプだという。視力が良い人でも、度が入っていないタイプを使うらしい。雑貨店で売っているような物の中には、角膜を傷つける可能性があるなど「眼に悪い」と問題になったニュースを、憶えている方も多いだろう。

 米ワシントン大学の研究者たちは、それよりもさらに想像外のコンタクトレンズを開発している。なんと、電子回路とLEDを埋め込んだコンタクトレンズが実現しつつあるという。ウサギの目に装着する実験では、連続装用時間は20分間まで成功したと報じられた。


 「完成したコンタクトレンズをつけると、コンタクトレンズが表示させるものと、外の世界を重ねて見ることができるのがわかるだろう」ワシントン大学電気工学助教授のBabak Parviz氏は語る。「これはその実現へのとても小さいステップだが、非常に期待できることであると思う」

 実際、このようなバーチャルディスプレイには多くの可能性を秘められている。例えば、ドライバーやパイロットは、乗り物の速度をフロントガラスに映し出されるのを見ることができるが、そのようなケースの応用が考えられる。ゲーム会社は、プレイヤーの行動範囲を制限せずに、バーチャルな世界を展開するために、利用するだろう。

 「人々は、我々が考えつかないような、色々な法則を見つけるかもしれない。我々の目標は、基礎技術を完成させ、それを確実に動作する安全なものにすることだ」とParviz氏は語る。

 コンタクトレンズは、表示を行うために赤い光を放つダイオードと、電気回路を含んでいる。形成方法は、コンタクトレンズ上に粉状のダイオードと回路をまくと、自動的に形作る方式(自己組織化)を採用している。今後の改良として、コンタクトレンズと太陽電池の組み合わせや、コンタクトレンズ間の無線通信などが考えられているという。

 メガネの形をしたバーチャル視界を作るガジェットは、何年か前から実現化されているが、バーチャル視界をコンタクトレンズに乗せてしまうというのは、まさに目からウロコではないか。最近は、歩きながらや自転車に乗りながら携帯電話を操作する危険な人達が多いが、将来は、バーチャルコンタクトレンズの恩恵を受けることになるかもしれない。
( 角田早苗 )


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