3月19日から22日の4日間、東京ビッグサイトにてPhoto Imaging Expo 2008(PIE)が開催され、4日間で8万6000人余りが足を運んだ。今年で4回目となるPIEのテーマは「体感!写真の力、映像の未来」。デジカメメーカーは各社とも触って試して体験できる「ハンズオン」コーナーに力を入れており、ユーザー体験型の展示が目立った。
デジカメ主要メーカーは、これから発売される機種を含めた最新機種を展示。発売前の機種が触って試せるのはここだけ、ということもあり人気を集めた。
パナソニックが展開していたのは、タッチパネル液晶に写る被写体に触るとその被写体を自動追尾してピントを合わせ続けるという、世界初の「タッチ動体追尾AF/AE」機能を搭載したDMC-FX500。スポーツ中など動いてくる被写体にも確実にピントを合わせられるというのは面白い。
カシオは1秒60コマという超高速連射機能、ハイスピードムービー機能などを搭載した、EXILIMシリーズの最新機種EX-F1のデモがメイン。その機能はすでにデジカメというよりもビデオに近いのではないかと思われるが、あえて「デジカメ」というコンセプトにビデオカメラを押し込めたというところに面白さを感じる。ハンズオンコーナーも人気があり、割れる風船を最大1200fpsのハイスピードムービーで撮影して見ることができたが、体験したユーザーは皆そこに描かれるイメージに感心していた。
これら実にデジカメらしい、今までとは違った切り口の製品に対して、キヤノン、ニコンなどカメラメーカーはスタンダードな入門用デジタル一眼をメインに展示。ハンズオンコーナーを中心に、モデルの撮影会や著名な写真家を招いての解説コーナーがデモブースで行われ、写真の撮り方などを聞くことができた。
PIEのもうひとつの側面は、デジカメの普及によって苦境に立たされているDPE業界向けのソリューション展示だ。いかにしてデジカメで撮った写真を現像させるかを考えているようで、セルフプリントタイプの自動現像機器のほかにも、デジカメ画像を編集するフォトブックやDIYによる雑貨小物などの提案、さらにデジカメやケータイと直接繋がる小型プリンタなども展示されていた。デジタルの普及によってポラロイドさえフィルムの製造販売を止めてしまう現在、やはりデジタルとアナログを結ぶソリューションは苦しい状況にありそうだ。
今回のPIEでは展示内容によってメーカーの姿勢の違いが見られて興味深かった。カメラとしての魅力を追求するか、新たなコンセプトを打ち出すかというところだろうか。しかし技術の進歩は、いよいよカメラを変えようとしているようだ。
長らくカメラという存在は、ファインダーを覗いて撮影するというスタイルを変えることがなかった。コンパクトデジカメでは背面液晶を見て撮影するのが一般的になったが、デジタル一眼では、つい最近までファインダーを覗くというスタイルが主流だった。しかしデジタル一眼においてもようやく液晶にリアルタイムに写像を写し出す「ライブビュー」機能が一般的になり、さらに液晶の角度を自由に変更できる可変液晶機構の採用で、今まで不可能だったアングルからの撮影が可能になった。デジタル一眼にこれらの機能が採用され、プロの写真家がその使い方の面白さに気付き始めたことで、カメラの撮影方法そのものがいよいよ変わりつつあることを実感できる。カメラの登場から170年、ようやくカメラは次の世代へとシフトしていこうとしているのかもしれない。

PIEには開催期間中8万を越す人々が訪れた
デジカメ主要メーカーは、これから発売される機種を含めた最新機種を展示。発売前の機種が触って試せるのはここだけ、ということもあり人気を集めた。
パナソニックが展開していたのは、タッチパネル液晶に写る被写体に触るとその被写体を自動追尾してピントを合わせ続けるという、世界初の「タッチ動体追尾AF/AE」機能を搭載したDMC-FX500。スポーツ中など動いてくる被写体にも確実にピントを合わせられるというのは面白い。

パナソニックのDMC-FX500はタッチ動体追尾で動く被写体に常にピントを合わせる
カシオは1秒60コマという超高速連射機能、ハイスピードムービー機能などを搭載した、EXILIMシリーズの最新機種EX-F1のデモがメイン。その機能はすでにデジカメというよりもビデオに近いのではないかと思われるが、あえて「デジカメ」というコンセプトにビデオカメラを押し込めたというところに面白さを感じる。ハンズオンコーナーも人気があり、割れる風船を最大1200fpsのハイスピードムービーで撮影して見ることができたが、体験したユーザーは皆そこに描かれるイメージに感心していた。

各ブースで行われた様々なテーマのセッションも盛況だった
これら実にデジカメらしい、今までとは違った切り口の製品に対して、キヤノン、ニコンなどカメラメーカーはスタンダードな入門用デジタル一眼をメインに展示。ハンズオンコーナーを中心に、モデルの撮影会や著名な写真家を招いての解説コーナーがデモブースで行われ、写真の撮り方などを聞くことができた。

ニコンブースでは入門向けデジタル一眼D60を使って撮影デモを開催
PIEのもうひとつの側面は、デジカメの普及によって苦境に立たされているDPE業界向けのソリューション展示だ。いかにしてデジカメで撮った写真を現像させるかを考えているようで、セルフプリントタイプの自動現像機器のほかにも、デジカメ画像を編集するフォトブックやDIYによる雑貨小物などの提案、さらにデジカメやケータイと直接繋がる小型プリンタなども展示されていた。デジタルの普及によってポラロイドさえフィルムの製造販売を止めてしまう現在、やはりデジタルとアナログを結ぶソリューションは苦しい状況にありそうだ。
今回のPIEでは展示内容によってメーカーの姿勢の違いが見られて興味深かった。カメラとしての魅力を追求するか、新たなコンセプトを打ち出すかというところだろうか。しかし技術の進歩は、いよいよカメラを変えようとしているようだ。
長らくカメラという存在は、ファインダーを覗いて撮影するというスタイルを変えることがなかった。コンパクトデジカメでは背面液晶を見て撮影するのが一般的になったが、デジタル一眼では、つい最近までファインダーを覗くというスタイルが主流だった。しかしデジタル一眼においてもようやく液晶にリアルタイムに写像を写し出す「ライブビュー」機能が一般的になり、さらに液晶の角度を自由に変更できる可変液晶機構の採用で、今まで不可能だったアングルからの撮影が可能になった。デジタル一眼にこれらの機能が採用され、プロの写真家がその使い方の面白さに気付き始めたことで、カメラの撮影方法そのものがいよいよ変わりつつあることを実感できる。カメラの登場から170年、ようやくカメラは次の世代へとシフトしていこうとしているのかもしれない。
(
矢橋司
)
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『 カメラの魅力か 新コンセプトか 』に対する






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