![ウィルコムのAdvanced/W-ZERO3[es]](https://itnp.net/kiji_images/35b9133cda8fac6b5430855b3c9793f2.jpg)
ウィルコムのAdvanced/W-ZERO3[es]
6月6日、マイクロソフト(以下MS)が日本語WindowsMobile(以下WM)6を発表した。
その前に、ソフトバンクは、同プラットフォームを使ったスマートフォンとして、ストレート型のX02HTとキーボードスライド型のX01Tの2機種を発表していた。それぞれ7月と8月に発売予定だ。
7日には、ウィルコムが「アドバンスト/W-ZERO3[es]」を発表。これは、特設サイト(http://x-w.jp)も話題になった新機種の正体で、7月中旬発売予定だ。
2006年の全世界のスマートフォン市場は約9000万台と言われ、プラットフォームの内訳は、シンビアンが約63%、WMとその他が13%だった。2007年の市場は約1億5500万台に増え、シンビアン68%、WM20%となっている。これは、WMスマートフォンの80%を作っているという台湾htc社のHPのデータ。同じく、2008年に、市場が2億1000万台、シェアは、シンビアン65%、WM20%、2009年まで見ると、シンビアン62%、WM23%となっている。つまり、スマートフォン市場は、2005年から2009年までに、年平均で57%伸び、その中で、ウィンドウズスマートフォンの年平均成長率は134%。スマートフォン市場は2009年、2005年比で6倍となり、中でもMSのシェアが上がるというシナリオだ。

佐分利ユージン マイクロソフト社常務(於:6日雅叙園記者会見)
日本市場は、世界に3年ほど遅れてスマートフォンの時代が来そうだが、世界と逆にWM端末がほとんどで、中でもウィルコムの割合が86%と高い。6日の発表の中で、MSの佐分利ユージン常務は、「2007年末までに100万台を販売する」と決意表明した。翌日のウィルコムの発表会では、MSのダレン・ヒューストン社長が、「累計で100万台を年末までに売る」と言った。どちらが正しいのか7日に質問したところ、「発売以来累計100万台が正しい」(ヒューストン社長)とのことだった。ウィルコムの喜久川社長は、何台売る予定かという質問に「弊社としては、予定台数は発表していない。アドバンストESがいつ10万台になるのかが関心事だ」と答えている。
推定だが、2005年の12月に売り出したW-Zero3、2006年7月の同[es]が、現在までに30~40万台出荷したとして、市場の拡大を勘定に入れても、喜久川社長の慎重な姿勢は納得できる。佐分利氏の「年末までに100万台を」という発言が累計だとしても、7月からの5ヶ月であと50万~60万台売るには、新機種の後押しが必要だろう。佐分利氏は昨年末東京丸の内オアゾの講演でも「3年間で3倍」と発言したが、その背景には、1億台といわれる日本のケータイ市場で、10~15%、つまり1500万台をとるのだという意志が感じられる。それからすると、100万台というのはまだまだだ。
ロジャースのイノベータ理論によれば、新しいものは、フェーズIからフェーズIVという経過を辿るそうだ。フェーズI「イノベータ=2.5%」、フェーズII「アーリーアダプタへの普及=13.5%」を経て、フェーズIII、フェーズIVに広がるとある。1億台の2.5%は250万台。日本のスマートフォン市場はまだイノベータの段階で、今後どうなるかはっきりしていない。それがアーリーアダプタ=1350万台に広がるための要件も同理論は明らかにしている。
2007年に100万台、2010年までに3倍にしたとしても、まだまだアーリーアダプタの一部に入り込んだに過ぎない。MSによれば、スマートフォンの個人ユーザーと企業ユーザーの比率は9対1。そこで、MSが絶対的にシェアを持つ企業用ソフトとスマートフォンの連携で企業ユーザーを増やすのが、MSの大きな戦略になる。エクスチェンジサーバ経由のデータコントロールや、セキュリティの向上はそこを狙ったものだろう。
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安居院文男
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『 日本のスマートフォン 本格市場拡大なるか 』に対する






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