ニワンゴは8月15日、クリエイターの著作物を管理するウェブサイト「ニコニ・コモンズ」をオープン。運用を開始した。
ニコニ・コモンズは7月4日のイベント「ニコニコ動画(夏)」で発表された、著作物管理のポリシーだ。コンセプトは「公式黙認」。クリエイターが作品の権利の一部を開放し、他のクリエイターはそれを明示することで、登録された素材を使って二次創作活動が可能になるというものだ。利用条件は営利目的かどうか、サイトに使用を限定するかなど6種類に分かれている。これらの利用条件を一定のルールの下で変更できるようになっていることが大きな特徴と言えるだろう。クリエイティブ・コモンズは一度公開すると以後はそのルールを変更することができず、宣言するのにそれなりの「覚悟」が必要だったが、ニコニ・コモンズでは当初利用条件を無料としていたものを、将来的に有償にするといったことも可能になっている。制限の緩いルールを採用することで素材登録や使用のハードルを下げ、二次創作を活発に行えることを目標としているようだ。
これを管理するサイトとして今回オープンしたのが、同名の「ニコニ・コモンズ」。サイトに登録された素材がそのままニコニ・コモンズに対応したものになる。素材の登録、及びダウンロードにはニコニコ動画のIDが必要だ。登録された素材にはニコニ・コモンズIDと呼ばれる管理番号が割り振られ、二次創作に利用した作品はこのIDを公開時に自己申告することになる。現在登録されているものにはあまりメジャーなものはないが、「崖の上のポニョ」のMIDIデータや、アーティストのGacktの声を使ったVOCALOIDデータなどを利用できる。
二次創作作品は、SMILEVIDEOなどニコニ・コモンズ対応サイトにアップロードが可能。またAPIを提供することで、外部サイトへの展開も可能になっている。現在のところAPIに対応するサイトとしては、イラスト特化型SNS「pixiv」が予定されており、今後も対応を広げていくようだ。
ニコニコ動画は当初、著作権法違反動画が数多くアップされたが、それによってユーザー数やPVを獲得してきたことは事実だ。しかしその面白さはアップされた動画だけでなく、動画に的確なコメントを付けられるというシステムにもある。ニコニコ動画が著作権に対応する「真っ当な」サイトになるためには問題動画をなくすことは必須であり、現在そのための対応を行っているが、当初のような、見逃したアニメを見たいユーザーなどにとっては嬉しい措置とは言えない。さらに7月には映像のいろいろな場面や音声を組み合わせて違うものを作る「MAD」と呼ばれる動画の削除も決め、いよいよニコニコ動画の魅力は「終了」するのではないかという見方もある。しかし一方で、ドワンゴは「MADは文化だ」と宣言しており、著作権者の理解を得て積極的にMADを発表する場になりたいという相反する想いがある。その結果がこのニコニ・コモンズだと言えるだろう。現時点ではまだ、MADに積極的に参加する映像会社などはないが、ニコニ・コモンズが認知され、著作権を許可するアニメ作品などが登録され始めれば、ニコニコ動画がよりクリエイティブな場所になることも可能だ。どれだけのコンテンツが集まるかが、「文化」活性の鍵にもなってくるだろう。
ドワンゴ顧問の夏野氏が言うように、世界に進出できるコンテンツとしてニコニコ動画を展開するためには避けて通れない著作権処理。ニコニ・コモンズはそれらを含め、ネット上の著作権に関する問題を解決する糸口になるかもしれない。
ニコニ・コモンズは7月4日のイベント「ニコニコ動画(夏)」で発表された、著作物管理のポリシーだ。コンセプトは「公式黙認」。クリエイターが作品の権利の一部を開放し、他のクリエイターはそれを明示することで、登録された素材を使って二次創作活動が可能になるというものだ。利用条件は営利目的かどうか、サイトに使用を限定するかなど6種類に分かれている。これらの利用条件を一定のルールの下で変更できるようになっていることが大きな特徴と言えるだろう。クリエイティブ・コモンズは一度公開すると以後はそのルールを変更することができず、宣言するのにそれなりの「覚悟」が必要だったが、ニコニ・コモンズでは当初利用条件を無料としていたものを、将来的に有償にするといったことも可能になっている。制限の緩いルールを採用することで素材登録や使用のハードルを下げ、二次創作を活発に行えることを目標としているようだ。
これを管理するサイトとして今回オープンしたのが、同名の「ニコニ・コモンズ」。サイトに登録された素材がそのままニコニ・コモンズに対応したものになる。素材の登録、及びダウンロードにはニコニコ動画のIDが必要だ。登録された素材にはニコニ・コモンズIDと呼ばれる管理番号が割り振られ、二次創作に利用した作品はこのIDを公開時に自己申告することになる。現在登録されているものにはあまりメジャーなものはないが、「崖の上のポニョ」のMIDIデータや、アーティストのGacktの声を使ったVOCALOIDデータなどを利用できる。

ニコニ・コモンズ(http://www.niconicommons.jp/)の利用にはニコニコ動画のアカウントが必要。Gacktの声データを使ったVOCALOID、「がくっぽいど」のキャラクターも登録されている
二次創作作品は、SMILEVIDEOなどニコニ・コモンズ対応サイトにアップロードが可能。またAPIを提供することで、外部サイトへの展開も可能になっている。現在のところAPIに対応するサイトとしては、イラスト特化型SNS「pixiv」が予定されており、今後も対応を広げていくようだ。
ニコニコ動画は当初、著作権法違反動画が数多くアップされたが、それによってユーザー数やPVを獲得してきたことは事実だ。しかしその面白さはアップされた動画だけでなく、動画に的確なコメントを付けられるというシステムにもある。ニコニコ動画が著作権に対応する「真っ当な」サイトになるためには問題動画をなくすことは必須であり、現在そのための対応を行っているが、当初のような、見逃したアニメを見たいユーザーなどにとっては嬉しい措置とは言えない。さらに7月には映像のいろいろな場面や音声を組み合わせて違うものを作る「MAD」と呼ばれる動画の削除も決め、いよいよニコニコ動画の魅力は「終了」するのではないかという見方もある。しかし一方で、ドワンゴは「MADは文化だ」と宣言しており、著作権者の理解を得て積極的にMADを発表する場になりたいという相反する想いがある。その結果がこのニコニ・コモンズだと言えるだろう。現時点ではまだ、MADに積極的に参加する映像会社などはないが、ニコニ・コモンズが認知され、著作権を許可するアニメ作品などが登録され始めれば、ニコニコ動画がよりクリエイティブな場所になることも可能だ。どれだけのコンテンツが集まるかが、「文化」活性の鍵にもなってくるだろう。
ドワンゴ顧問の夏野氏が言うように、世界に進出できるコンテンツとしてニコニコ動画を展開するためには避けて通れない著作権処理。ニコニ・コモンズはそれらを含め、ネット上の著作権に関する問題を解決する糸口になるかもしれない。
(
矢橋司
)
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『 「ニコニ・コモンズ」開始、二次創作活動に弾み 』に対する






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