セカンドライフ 日本語版スタート

2007年07月24日(火)

[ 46 号]

http://jp.secondlife.com/

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 米国リンデン・ラボが運営する非ゲーム型仮想世界「セカンドライフ」専用ブラウザに、7月13日、日本語β版がついに登場した。日本語版のリリースは、昨年より公開が待たれていただけに、このリリース後の利用者増加に期待がかかる。

 リニューアルした日本語サイトでユーザー登録を済ませ、OSを指定し言語から「Japanese」を選択すれば日本語メニューブラウザを利用できるようになる。対応OSはウィンドウズ2000/XP、Mac OS X、リナックス。現在、セカンドライフの登録ユーザー数は、7月13日現在約800万3000人で、60日以内にログインしたユーザー数は約173万2000人、同時オンラインユーザー数は約2万5000人になるが、日本人利用者は、現在、17万人程度とされている。今後の企業参入の動向と利用者の増加に注目したいところだ。

 今回の日本語版リリースにともなうローカライズでは、日本語だけでなく、韓国、中国、ドイツ、フランス、ポルトガル、スペイン各国語メニューへの切り替えが可能となる。ただ、空間内の建物やオブジェの表記は英語のままの状態。セカンドライフ公式サイトもオープンし、サポート情報には、問い合わせ先のメールアドレスが記載された。しかし、まだ日本語のドキュメントが今のところ少なく、多くは英語サイトへのリンクになっているが、今後は日本語コンテンツと徐々に入れ替わっていくかもしれない。

 利用者としては、登録から最初の操作を学ぶ場所までが日本語で操作できるため、導入ストレスは払拭されることになる。チャットについては、初期設定時にユーザー同士で教えあっていた設定方法がいらなくなり、キーワードの統一がなされたため、より快適な環境になるだろう。

 いち早く日本語での登録エントランスを構築している3D空間コンサルティング会社メルティング・ドッツの浅枝大志社長に、この日本語版リリースについて、話を聞いた。

 率直な感想として「日本語版ベータ、と呼んだほうが実態に近い。本家も日々進化しているので、毎回本家(英語)が変わるたびに日本語対応をしなければならないため、その体制もリンデン社は作り上げていく必要がある」とするも、企業誘致の側面からの考えとしては、「参入支援側としては、リンデン社はかなりの自由を与えてくれているため体制に影響はない。ただ、ウェブサイトなどが日本語で表示され、リンデン社が日本に対する意識を持っているという安心感を各企業に与えることができるのではないか」と、いたってクールだ。

 世の中は、液晶テレビ価格競争もやや沈静化し、ビスタ版パソコンも価格が下がっている。ボイスチャットが始まり、参入企業も大手が増えて、インターネット以外のメディアでの露出も多くなった。そして、このタイミングで日本語版を利用できるようになり、ブレイクポイントの土壌は整ったように見える。日本人利用者が100万人を超えれば、1、2年内にはミクシィのような急成長の道をたどるかもしれない。

 この日本語版の登場が意外なほどに静かだったのは、リンデン・ラボは、3D空間を構築しそれを貸しているプラットフォームにすぎず、リンデン社が表舞台に立つことは今後もないというスタンスだからだ。そのプラットフォームを利用してあらゆる価値観や結果を創出していくのは、我々世界中の利用者なのである。

 メルティング・ドッツ浅枝社長は、セカンドライフの近未来をこう予測する。
 「セカンドライフを活用して売上を立てる企業が登場し、店頭にパソコンを立ち上げたままリアル&バーチャル応対をする店舗が現れるでしょう」
( 植田鉄也 )

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