「ブログ10周年」 ウェブログの歴史を振り返る

2007年08月07日(火)

[ 48 号]

 ブログが誕生してから、今年で10年目になるようだ。普及著しいブログを、知らない人は少ないとしても、そう言われれば、「10年も経つの?」という気がしてしまう。

 米ウォールストリートジャーナル・オンラインでは先月、ブログ10周年を祝う記事が、Tom Wolfeなどの12人の著名人からのコメントと共に掲載された。

 ブログという言葉は元々、ウェブサイトのURLや記事など「ウェブを記録(ログ)する」を意味する「ウェブログ」だった。諸説あるが、オックスフォード英語辞書が定義している世界初のブロガーはJorn Barger氏。1997年12月に、氏が自身のサイトRobot Wisdomで「これから毎日、自分が見つけた最も良いものを記録していくウェブサイトを始めようと思う」と宣言。これが「ウェブログ」の語源とされている。

Jorn Barger氏のサイト 「Robot Wisdom」 (http://www.robotwisdom.com/)

Jorn Barger氏のサイト 「Robot Wisdom」 (http://www.robotwisdom.com/)


 それ以前にもネットには、情報やURL、コメントを他の人と共有する手段はあった。WWW以前だと、ニュースグループやメーリングリスト、WWW後は掲示板システムや日記サイトなどだ。

 初期のブログはウェブサイトと同様に手動で更新していたというが、Movable TypeやWord Pressなどが公開されると、これらをサーバにインストールするだけで、ユーザーはブラウザから簡単に記事管理できるようになった。続いて「ブログウェブサービスサイト」が登場し、ユーザー登録するだけでブログが開設できるようになり、ブログは爆発的に増えていく。

 ブログが日本で広まったのはブログツールが日本語化された2002年ごろ。既にネット上に「日記」は普及していたが、ブログには、RSSフィードやAtomなど更新を自動通知する機能やトラックバック機能など、横の強いつながりを作りやすい仕組みが備わっていた。日本では、携帯電話でブログを投稿・閲覧できるモバイル端末用モブログ(moblog)も早い時期に登場している。

 現在、日本のブログ人口は2000万人以上と言われ、各検索サイトも「ブログ検索」を個別設置するほどネット上には多くのブログが溢れている。ブログは、誰でも簡単に開設でき、個人的に利用される一方で、新たなメディアを形成し、Web2.0やバイラルプロモーションの素地となり、社内の情報共有ツールとして活用されるなど、幅広く定着している。反面、情報漏えいの元となったり、「晒されて炎上」するなど問題も多い。これを期に、Barger氏の「良いものを毎日記録」という言葉を胸に、初心に戻るのもいいかもしれない。
( 角田早苗 )

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