昨年末の「携帯は無料で使用できるべき」発言から、アップルのiPhoneに続き、今度は「Google Phone」発売か、と無料携帯の噂までが飛び交っている検索エンジンの大御所、グーグル。先月、グーグルCEO、エリック・シュミット氏が、米国連邦通信委員会(the Federal Communica tions Commission、以下FCC)の700MHz通信周波数オークションへの参加を意思表明したことで、さらに通信業界に波紋を投げかけている。
700MHz周波帯域は、元来アナログテレビ放送に使用されていた電波で、壁などの障害物も貫通し長距離通信を可能とする事が特徴。近年テレビのデジタル放送化に伴い、スペースの空いたこの電波を、FCCが携帯業界を中心とした無線通信業者、そして個人にも向けて今回オークションに出したというわけである。ワイヤレス通信を必要とする各業者にとってこれは、今までケーブル会社や電話会社に独占されてきた高速通信を利用できる絶好のチャンス。グーグルはこのオークション参加に対し、最低46億ドルの入札約束と引き換えに、ユーザーがどのネットワーク・プロバイダのサービスも自由に利用できるオープン・プラットフォーム制をFCCに要請した。
グーグルの要請するオープン・プラットフォーム制は大まかに、
(1)消費者がどのソフトウェアからもダウンロードやサービスが利用可能となるオープン・アプリケーション
(2)消費者が一つの携帯でどこからでも好きなネットワークが選べるオープン・デバイス
(3)700MHzを所有するオークションの勝者が卸売り価格で小売業者に再販できるオープン・サービス
(4)ISPなどが、700MHz取得者が管轄するネットワーク上のあらゆるポイントに互換接続できるオープン・ネットワーク
の四つ。
先月、FCCはこの一部からオープン・アクセス制を適用。これで消費者はどのメーカー、機種にも関わらず好きなソフトウェアやアプリケーションをダウンロードできることになる。ちなみに要請の中に入っていた卸売り制度はFCCの変更後のルールに含まれておらず、米国のメディアでは、この状態でグーグルがオークションへの参加を却下するか、それともこのまま入札するかが注目されている。
このグーグルの携帯業界への参入に関して、今まで厳重なネットワークの統制を保ってきたVerizon、AT&T等従来の通信業者からの批判の声は高いが、中でもマイクロソフトのビルゲイツ氏は、「グーグルは広告収入で成功しているのであって、世間に今まで出回っている商品はほんの一つしかない。今になって突然無料携帯を打ち出したところで現実味を帯びておらず、グーグルが携帯市場に乗り込める見込みは少ない」という意見を述べている。
グーグル携帯実現の可能性については、自社携帯を出すという噂もあるが、今までもGTalk、Gメール、ユーチューブと他社携帯と連携してモバイルサービスを拡大させてきたグーグルだけに、現存のデバイスを利用した「フルサービス提供」の見込みの方が強いと見られる。また、本当に無料携帯が可能かについて、エリック氏は、「同じく広告収入で成り立っている新聞もいまだ無料には辿りつけていないが、かなり安い値段で購入できるようになった。携帯も全く『無料』というわけにはいかないかもしれないが、広告収入が増加すれば当然携帯使用料も確実に下げられるはず」という見解を明らかにしている。
オークションの勝者決定は2008年1月までに行われる予定。それまでにこの700MHzを巡って通信業者間でどのような争いが繰り広げられるのか、注目される。携帯サービスに革命は起こるか。
700MHz周波帯域は、元来アナログテレビ放送に使用されていた電波で、壁などの障害物も貫通し長距離通信を可能とする事が特徴。近年テレビのデジタル放送化に伴い、スペースの空いたこの電波を、FCCが携帯業界を中心とした無線通信業者、そして個人にも向けて今回オークションに出したというわけである。ワイヤレス通信を必要とする各業者にとってこれは、今までケーブル会社や電話会社に独占されてきた高速通信を利用できる絶好のチャンス。グーグルはこのオークション参加に対し、最低46億ドルの入札約束と引き換えに、ユーザーがどのネットワーク・プロバイダのサービスも自由に利用できるオープン・プラットフォーム制をFCCに要請した。
グーグルの要請するオープン・プラットフォーム制は大まかに、
(1)消費者がどのソフトウェアからもダウンロードやサービスが利用可能となるオープン・アプリケーション
(2)消費者が一つの携帯でどこからでも好きなネットワークが選べるオープン・デバイス
(3)700MHzを所有するオークションの勝者が卸売り価格で小売業者に再販できるオープン・サービス
(4)ISPなどが、700MHz取得者が管轄するネットワーク上のあらゆるポイントに互換接続できるオープン・ネットワーク
の四つ。
先月、FCCはこの一部からオープン・アクセス制を適用。これで消費者はどのメーカー、機種にも関わらず好きなソフトウェアやアプリケーションをダウンロードできることになる。ちなみに要請の中に入っていた卸売り制度はFCCの変更後のルールに含まれておらず、米国のメディアでは、この状態でグーグルがオークションへの参加を却下するか、それともこのまま入札するかが注目されている。
このグーグルの携帯業界への参入に関して、今まで厳重なネットワークの統制を保ってきたVerizon、AT&T等従来の通信業者からの批判の声は高いが、中でもマイクロソフトのビルゲイツ氏は、「グーグルは広告収入で成功しているのであって、世間に今まで出回っている商品はほんの一つしかない。今になって突然無料携帯を打ち出したところで現実味を帯びておらず、グーグルが携帯市場に乗り込める見込みは少ない」という意見を述べている。
グーグル携帯実現の可能性については、自社携帯を出すという噂もあるが、今までもGTalk、Gメール、ユーチューブと他社携帯と連携してモバイルサービスを拡大させてきたグーグルだけに、現存のデバイスを利用した「フルサービス提供」の見込みの方が強いと見られる。また、本当に無料携帯が可能かについて、エリック氏は、「同じく広告収入で成り立っている新聞もいまだ無料には辿りつけていないが、かなり安い値段で購入できるようになった。携帯も全く『無料』というわけにはいかないかもしれないが、広告収入が増加すれば当然携帯使用料も確実に下げられるはず」という見解を明らかにしている。
オークションの勝者決定は2008年1月までに行われる予定。それまでにこの700MHzを巡って通信業者間でどのような争いが繰り広げられるのか、注目される。携帯サービスに革命は起こるか。
(
松本貴子
)
キーワード
記事についてのご意見・ご感想
『 来るべきグーグル携帯 実現へ向け前進!? 』に対する






ページの先頭へ
