ウェブサービス急増で浮上「パーソナライズドホーム」

2007年10月02日(火)

[ 55 号]

 9月5日、株式会社エクストーンは国産インターネットポータルサービス「trunc」を開始した。インターネットポータルサービスとは、ユーザのネットサーフィンの起点になるホームページを提供するサービスのことだ。

trunc

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 ブラウザの既定ホームページには、ニュースのフィードや検索、カテゴリブラウジングの機能くらいしかない。ウェブが情報収集の場で、必要な情報を効率よく拾うことが全てだった時代にはそれで充分だったが、近年様相は変わってきている。SNS、ブログ、ECサービスなどの各種アプリケーションがウェブサービスとして次々と立ち上がり、ブラウザは今やネットアプリケーションのプラットホームへと変貌した。実際、20代の若者の40%がパソコンで使っているソフトはブラウザだけ、という調査もある。

 そんな現在のブラウザには、自分本位でカスタマイズし、各種サービスの情報を自由なレイアウトで一括閲覧できるホームページが必要だ。つまりそれが、「パーソナライズドホームページ」である。

 現在同種のサービスには、ヤフー「my Yahoo」、マイクロソフト(MSN)「Live.com」、グーグル「iGoogle」など検索サイト系、AOL 「My AOL」といった接続サービス系、有力な新興の「Netvibes」 「Pageflakes」などがある。

 中でもグーグルの「iGoogle」は、スムーズで直感的なインターフェイスが現代風だ。またガジェット(コンテンツ)の作成APIを公開することで、外からガジェットが増えていく仕掛けになっているため、その豊富さは類を見ない。

iGoogle

iGoogle


 グーグル流を踏襲する新興2社も大幅にユーザ数を伸ばしており、「trunc」もこれら主流組をにらみつつ、日本独自のコンテンツを中心にパーソナライズドサービスを展開する。

 「日本国内で、この手のサービスをしっかり運営している企業は少なく、既存のものが日本人にとって使いやすい形になっているとは思えません。コンテンツが見つけにくかったり、自分が利用しているサービスを追加しづらいといった欠点もあり、結局RSSリーダーになってしまいがちでした。truncは、日本人向けに作ることを念頭に入れており、日本人の特性や好むサービスに対応することで、ユーザに高い価値を提供できると考えています。こうしたサービスは、中立な企業でないとユーザーに有意義な展開はできません」(エクストーン・桂信社長)

 APIの公開については、開発当初から想定していて、ユーザ参加の価値は大きいと評価しているという。「しかし」と桂社長は続けて「必ずしも『ガジェットが増える=ユーザーにとっていいサービス』とは考えていません。弊社としては、
●ガジェットを自社で増やす
●APIの公開
●サービス事業主との提携・参加
などを軸として、進めていきたいと思います」と語った。truncからの情報発信も「ブログパーツへの展開のみならず、幅広く想定しております」とのこと。

 つまり「中立性」と「量より質」をコンセプトに、例えばSNSの「足跡履歴」「新着日記」を簡単に取り込む機能など、サービスごとの「便利」をキメ細かく拾い上げ、単なる寄せ集めを超え、ユーザーにとってより魅力的なものにしようということである。

 この分野は、競争と共に全体が成長していく発展的競争の段階にある。「truncでは、『ウェブの情報』というものを一つの枠で捉え、ユーザーにとってよりメリットの高いサービス展開を行なっていきます。ユーザーとサービスの『出会いの場』として活用できるようなサービスを目指したいですね」と桂社長は語る。急増するウェブサービスとのどんな「出会いの場」が今後生まれてくるか、要注目だ。
( 城崎裕一 )


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