2cm以下 世界最薄 MacBook Air 登場

2008年01月22日(火)

[ 68 号]

 噂は本当になった。アップルは現地時間1月15日、マックワールド・カンファレンス&エキスポ2008のスティーブ・ジョブズCEO基調講演において、超軽量モバイルノート「MacBook Air」を発表した。

MacBook Airは驚くほど薄い。全ての周辺機器を外付けする思い切りの良さだ (c)ShimoKen Works

MacBook Airは驚くほど薄い。全ての周辺機器を外付けする思い切りの良さだ (c)ShimoKen Works


 マニラ封筒に入るとにかく薄いそのマシンは、一番薄い部分で0.4センチ、一番厚い部分でも2センチ以下だ。重さが1.36キロなのは、ディスプレイサイズに妥協しないアップルらしく、MacBookと同じ13インチのLED液晶とキーボードがついているからだ。

 このマシンの特徴は、本体に持つポートがUSB1基とMicro-DVI(外付けディスプレイ)ポート、そしてオーディオ出力のみ。これまでアップルが採用してきたFireWireもイーサネットのポートもなければ光学ドライブもオプションだ。光学ドライブに関しては、LANで繋がった他のPCのドライブを共有できる"Remote Disc"機能を搭載することで、DVDを使ったソフトのインストールやコピー、iTunesの音楽CD焼き付けなども行うことができる。最低限必要なモノ以外は無線=Airで使うというのが、MacBook Airの名前のいわれなのかもしれない。

接続ポートはこれだけ。普段はこの部分も閉じたままになる (c)ShimoKen Works

接続ポートはこれだけ。普段はこの部分も閉じたままになる (c)ShimoKen Works


 もう一つの特徴は、iPhoneなどと同じマルチタッチテクノロジーをトラックパッドに採用した点だ。2本の指でつまんだり(ピンチ)、指先を回転させる操作などで、画像表示や調整が可能になった。今後発表されるノートブックには標準搭載される可能性が高い。

 無駄なモノを一切排したそのデザインは、正に1枚の紙のように薄く、美しい。これまでのノートPCと違って、メモリも足せない、バッテリーさえ交換できない内部構造は、どちらかというとiPodの技術に近いと言える。

 価格は1.6GHzモデルが229,800円から。オプションでSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)を選択することもできる。

 今回の基調講演では他にも幾つかの発表が行われた。アップルTVのHD対応やLeopardの自動バックアップ機能、Time Machineに対応する無線LANアダプタTime Ca pusleの発表。iPod touchにこれまでついていなかったMailやNotesなどのアプリケーションが追加されることや、iPhone用の新しいソフトウェアの発表も行われた。

 Air以外の最も大きな発表は、iTunes Movie Rentalsの開始だろう。タッチストーン、20世紀フォックス、パラマウント、ワーナーなど大手がほぼ全て参加して映画レンタルを開始した。レンタルのシステムは、ダウンロードして30日間の間で見ることができ、さらに一度見始めるとそこから24時間の間であればどんな環境でも―iPodでも、アップルTVでも、もちろんPCでも―見ることができるというものだ。旧作は2.99ドル、新作は3.99ドル。HD画像にも対応し、その場合はそれぞれ一ドルを追加する。日本ではそもそもほとんどの映画が販売されていないため、このサービスがいつ始まるのかも微妙なところだが、レンタルでDRMを使って完全に管理ができるということであれば、日本でも開始しようという映画会社も出てくるかもしれない。

 基調講演の最後にジョブズCEOは「今年はまだ2週間しか経っていない。まだ50週以上あるんだ」と語っていた。アップルは先週も8コアの世界最速マシンを発表しており、最初の2週ですでに2機種の新型マシンが登場。今月は毎週ハードウェアが発表される予定だという。今年のアップルは「Macイヤー」になるのかもしれない。
( 矢橋司 )

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