「Virtual Worlds Conference and Expo」開催

キーワードはVirtual Worldの相互接続。

2007年10月23日(火)

[ 58 号]

 米国時間の10月10日と11日の2日間、米国カリフォルニア州サンノゼにてVirtual World(仮想世界)に関するカンファレンス「Virtual Worlds Conference and Expo」が開催された。今年3月にニューヨークで開催された前回と比べ、参加者は約600名から約1100名と倍近くになり、カンファレンスも前回の1会場から6会場(2日目は5会場)に増え、より大規模なものとなった。

「Virtual Worlds Conference and Expo」会場風景

「Virtual Worlds Conference and Expo」会場風景


 もうひとつ規模の面でいえる前回との違いは「Conference and Expo」の名前からわかるとおり、EXPO(展示会)が併催されたことだ。EXPOには「There」を提供するMakena TechnologiesやMultiverseなどのVirtual Worldサービス企業、The Electric Sheep CompanyやMillions of usなどのデペロッパー企業に加え、IBMやSun Microsystemsといった大手企業もブースを構えていた。日本からは3Di社が仮想空間プラットフォーム「Jin-sei」とWebサイトからセカンドライフにアクセスできるサービス「Movable Life」を展示、注目を集めていた。

 カンファレンス全体を通して感じたことのひとつはキッズ/ティーン市場への大きな期待感だ。The Electric Sheep CompanyのSibley Verbeck氏は初日に行われたスピーチの中で「キッズ市場はVirtual World業界最初のマスマーケットになりうる」と語っている。カンファレンスのプログラムを見てみても「Kids and Teen Worlds - What You Need to Know」や「Case Study: TyGirlz.com - Building the First Virtual World for Girls」など、関連したセッションが目立っていた。

会場となったSan Jose McEnery Convention Center

会場となったSan Jose McEnery Convention Center


 もう一つのキーワードはVirtual Worldの相互接続だ。IBMは会期中にリンデンラボとの提携を発表、他の企業とも共同でオープンな標準の策定を目指すという。具体的には複数のVirtual World間でアバターや通貨システムなどを相互運用できるようにしていく。カンファレンスにはこうした標準仕様について議論するセッションだけでなく、多くのプラットフォームをまたいだ寿命の長いコンテンツをどのようにデザインすべきかという、さらにその先を睨んだテーマを設定しているセッションもあった。

 日本を含むアジアのプレーヤーからの発信も目立った。中国発のVirtual World「HiPiHi」は「Virtual Worlds in China」というセッションを持ち、グローバル戦略をアピール。セッション「The Asian Market-What We Can Learn」にはメタバーズ社の島谷直芳氏が登壇し、日本の現状を語った。また、Webサイトからセカンドライフにアクセスできる「Movable Life」をEXPOで展示した3Diの竺振宇氏も「Web-based Virtual Worlds」に登壇するなど、様々な分野でアジアの存在感を示していた。

 次回は来年春にニューヨークで開催される予定だ。
( THE SECOND TIMES 編集長 箱田雅彦 )

キーワード


記事についてのご意見・ご感想

東京IT新聞 特集ラインナップ

専用サーバ・専用レンタルサーバーは at+link におまかせ!

Apple Store(Japan)

東京IT新聞HOTキーワード
東京ITイベント情報

イベントカレンダーを見る カレンダーを見る