携帯端末で人気スポットがわかるアプリ「CitySense」

2008年06月17日(火)

[ 87 号]

 ニューヨークに本拠地を置く新興企業Sense Networks社は、6月9日に会社のローンチとMacrosenseとCitysenseの2つの主力製品を発表した。

 Macrosenseは、モバイル機器からリアルタイムの位置のデータを分析し利用するソフトウェアプラットフォーム。携帯電話と自動車から放たれた膨大な量の匿名位置データを集め分析する。現在特許出願中だという。

 「グーグルが任意のウェブを見つけるのを最適化するために、インターネット上のページに索引をつけたように、Macrosenseは、ユーザーの振舞いを都市内の場所に索引づけて、活動しているか近接しているかなど、人口統計に対してそれらを特徴づけている」と、同社の共同設立者でコロンビア大学マシンラーニング研究所ディレクターでもあるトニー・ジェバラ氏は語る。

 Citysenseは、このMacrosenseの技術を使い、今どこに人が集まっているかをユーザーに示す携帯端末用のモバイル地図アプリケーション。α版では、米国サンフランシスコ市でリアルタイムに賑わっているナイトライフスポットを表示するアプリケーションがリリースされた。また、何年もの間に蓄積された位置データを使い、年間を通じて人が多く集まる場所の表示を行うことも可能。

Citysense http://www.citysense.com/ 赤い色の集まりで人気スポットが一目瞭然

Citysense http://www.citysense.com/ 赤い色の集まりで人気スポットが一目瞭然


 アプリケーションのデモを見ると、表示されたサンフランシスコ市の地図上に、赤い点で携帯端末やカーナビゲーションを持つ人たちがワサワサ動く様子がわかる。赤い色の発光具合で、今アツいレストランやバー、ナイトクラブなどが分かってしまう訳だ。その位置にカーソルを合わせクリックすると、Yelpやグーグルにリンクし、店情報の詳細がわかる。クリックしたお気に入りの店情報を記憶していくことも可能。

アイデアは、渋滞を避ける自動車のGPSシステムと同じ

 「Citysenseは社会的なナビゲーション。匿名情報として位置情報を集め、さらにそれらを結合して新たな価値を提供できる」とMITのヒューマン・ダイナミック・リサーチのディレクターであり同社の共同設立者のサンディー・ペントランド氏は語る。「このアイデアは、皆が混雑を避けることができるように、現在の道路速度状況を共有して集める、自動車のGPSシステムと同様のもの」と言う。Citysenseはこの混雑情報を逆手に取り「賑わっている場所」として、人々にハズレのないナイトライフスポットを提供することを実現した。混雑を避けたい人たちが、渋いレストランやバーを選ぶ助けにもなるだろう。

 Citysenseのα版のダウンロードは、同社のホームページから可能。現在ブラックベリー向けのみだが、iPhone App Storeの立ち上げに合わせiPhone向けバージョンも提供開始されるという。
( 角田早苗 )

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