ブルートゥース、もっと自由な市場形成を

2007年07月31日(火)

[ 47 号]

 「ワイヤレスジャパン」に期待される一つはブルートゥース関連の展示だが、今年の同イベントでは、なぜかブルートゥース関連の出展が非常に少なく、ブルートゥース端末を探す方が難しいという状況だった。その数少ない展示の中で確認できたものを紹介しよう。

 まずはアイ・ビー・エス・ジャパンが販売している、impaticaのSHOWMATE。これはブルートゥースを搭載したウィンドウズモバイル携帯によるパワーポイントのプレゼンテーションを受信して、プロジェクタなどで表示するもの。プレゼンを行うのに重いPCを持って行くのではなく、携帯だけで済ませられるというのは便利だ。

ソニー・エリクソンとFossilが共同開発したMBW-150。ソニーエリクソンの携帯としか連携しないのが残念

ソニー・エリクソンとFossilが共同開発したMBW-150。ソニーエリクソンの携帯としか連携しないのが残念


 ソニー・エリクソンのブースに展示されていたのは、日本では販売されていないウォークマン携帯、サイバーショット携帯など。これらもブルートゥース搭載が当たり前な機種だ。薄型でスタイリッシュなデザインは日本で販売しても十分に売れそうだが、「いろいろとありまして……」と社員の方が語るように、日本のキャリア主導(仕様をキャリアが決定し、それに合ったものでないと販売できない)の状況では難しい。もっと自由な市場形成が必要なのではないだろうか。同じブースにあったのは、ソニーがFossilと共同開発したブルートゥース内蔵時計、MBW-150。ブルートゥース携帯と連動して、着信情報表示や着信バイブ機能、音楽携帯のコントロールができる優れもの。先代MBW-100と比べて薄くなり、デザインも洗練されてきた。

参考出展のGadgety II。興味のある方はサイト(http://www.wireless-t.jp/)を

参考出展のGadgety II。興味のある方はサイト(http://www.wireless-t.jp/)を


 ワイヤレステクノロジー株式会社が参考出展していたのは、ブルートゥース通信端末、GadgetyII。携帯よりも小さなそのボディの中に、CCDカメラ、カラー液晶を内蔵しており、映像を送信しながらハンズフリー通話ができる映像トランシーバー機能を搭載。その他にも多機能リモコン機能があったり、将来的には位置情報アプリの利用なども考えられている。非常にコンパクトなサイズに大きな可能性を秘めたこの端末、ぜひとも商品化までこぎ着けて欲しい。

 ブルートゥースは便利だ。ワイヤレスでPCと繋いでデータを受信したり、ハンズフリーで通話できたりして、一度使うとその便利さは手放せないものになる。日本で普及が遅れている原因は、「通話時間が短い」ということにもある。メールによるコミュニケーションが主体な日本では、ハンズフリーの需要があまりないというのも原因らしい。しかし今後、運転中の携帯使用の禁止や音楽携帯の普及によって、ブルートゥースの需要は高まってくるはずだ。

 現在、ブルートゥース機能のある携帯を持っている方は、どんな形でもいいから一度利用してみることをオススメする。PCとの連携機能でスケジュールを同期できたり、スマートフォンでデータを見ながらハンズフリー通話したりと利用法は様々だが、一度使えばその便利さは実感できるはずだ。来年のワイヤレスジャパンでは、ブルートゥース関連の展示がもっと見られることに期待したい。
( 矢橋司 )

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