BBTの大和氏が講演、「IDC活用でインフラ問題解決を」

2008年06月03日(火)

[ 85 号]

 データセンターやブロードバンド配信などの事業を展開する株式会社ブロードバンドタワー(東京・港)は、「ASP・SaaS イノベーション・シンポジウム(ASIS)2008」開催2日目の5月20日にセミナーを実施。ASPやSaaSの基盤としてデータセンターが果たす役割や同社のサービスについて、代表取締役社長の大和敏彦氏が説明した。

ASPICの理事も務める株式会社ブロードバンドタワー代表取締役社長の大和敏彦氏

ASPICの理事も務める株式会社ブロードバンドタワー代表取締役社長の大和敏彦氏


 冒頭、大和氏は「ASPやSaaSでお客様に安定したサービスを提供するためには、それを支えるプラットフォームとして信頼できるインフラが不可欠」と語り、ASP・SaaSビジネスにおけるデータセンター(IDC)の重要性を強調。SaaSについて「セキュリティ」と「安定性」を不安視するユーザーが多いという大手ITサイトのアンケートデータを示しながら、「これらの問題はアプリケーションのレベルだけなくサーバやネットワークなどのインフラにも大きく関わるもの。IDCを活用することによって、こうしたインフラ部分の問題を解決できます」などと指摘した。

 例えば、ブロードバンドタワーのIDCは震度七クラス以上の大規模地震にも対応する耐震構造であり、UPS(無停電電源装置)や非常用自家発電装置などを完備。24時間365日体制の有人監視、IDカードによる入退館システム、カメラによるモニタリングなど、セキュリティも万全だ。ネットワーク環境についても約50Gbpsの高速・大容量バックボーンを有し、完全な冗長構成で対障害性・可用性を確保している。

 これだけの環境を自社で準備するには膨大なコストと時間を要する。IDCのインフラを活用することで、ASP・SaaSのサービス提供事業者は低コストかつ迅速に、エンドユーザーが安心して利用できるサービス提供が可能になるというわけだ。

満席となったセミナールーム。最後まで熱心に耳を傾ける様子に参加者の関心の高さがうかがえた

満席となったセミナールーム。最後まで熱心に耳を傾ける様子に参加者の関心の高さがうかがえた


仮想サーバでさらに柔軟に

 ただし、こうした従来型のファシリティサービスでは、サービス事業者がサーバを用意し、稼働させるアプリケーションに合わせて細かく設定する必要がある。そこで、ASP・SaaSビジネスにより適したサービスとして同社が注力しているのが、マネージドホスティングサービス「Flex Hosting」と仮想化ホスティングサービス「Coll ective Hosting」だ。これらを利用することで、サービス事業者は自前でサーバを確保する必要なく、サービス提供に必要なサーバリソースを短期間で調達可能となるという。

 特に、仮想化技術を用いてIBMのメインフレームSystem z9上に複数のLinux仮想サーバおよび仮想スイッチを構築するCollective Hostingでは、システムの拡張・縮小が柔軟に行えるという仮想サーバならではのメリットがある。利用ユーザー数が変動することの多いASP・SaaSには非情に有効な特徴と言えるだろう。「Flex HostingとCollective Hostingを上手く組み合わせることにより、コストと性能の最適化を図ることができます」と語る大和氏。例えば、Webサーバはコスト重視でFlex HostingのIAサーバ、I/Oインテンシブの高いDBサーバはCollective Hostingで堅牢なSystem z9上に載せるなど、システム特性に合わせて最適な環境が提供されるという。

 「ASP・SaaSのインフラとして使っていただくことで、サービス自体の成長とともに我々のビジネスも拡大していきたい」と大和氏はアピールした。
( 萩原敬生 )


記事についてのご意見・ご感想

関連記事

東京IT新聞 特集ラインナップ

専用サーバ・専用レンタルサーバーは at+link におまかせ!

Apple Store(Japan)

東京IT新聞HOTキーワード
東京ITイベント情報

イベントカレンダーを見る カレンダーを見る