【VirtualWorld Conference & Expo2008】 ユーザ主導で大きく盛り上がる。セカンドライフ創始者が初講演
2008年06月10日(火)
[ 86 号]
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アジア最大級の仮想世界イベントの「Virtual World Conference & Expo 2008」。セカンドライフを運営するリンデンラボ社のフィリップ・ローズデール会長が日本で初めて講演するなど注目を集めた。セカンドライフを使った仮想空間内では前夜祭が行われ、展示会終了後もユーザーパーティが開催されるなど、ユーザ主導で大いに盛り上がった。

日本での初講演を行ったリンデンラボ社のフィリップ・ローズデール会長(写真提供:THE SECOND TIMES)
満員御礼のローズデール会長の基調講演は、セカンドライフにおける目新しいサービスなどの話は出てこないものの、アプリケーションやサービス全体をより信頼できるものにすると明言した。また、リンデンラボ社経営不振の噂については「株式公開は考えていないが、収入も資金も十分にある」(ローズデール会長)とそれを払拭。利用人数と利用時間で米、独、英に次ぐ世界4位という日本のユーザーを激励し、日本人向けサポート体制を強化することを表明した。
講演後、会場内を散策したローズデール会長の周りには、常に黒い人だかりができるほどの人気ぶりだった。
一方の展示会場では、大小さまざまなオリジナル仮想空間サービスがひしめき合った。物理エンジンを搭載し仮想空間内でゲームが楽しめる「ViZiMO(ビジモ)」や、ファンシーなデザインで初心者にも入りやすい「ntomo(エヌトモ)」など、ゲーム感覚で利用できるより敷居の低い仮想空間サービスが目立った。

会場にはバーチャルワールドの体験コーナーも設けられた
SIer系では、3Dオブジェクト制作からコミュニティ運営まで手がける株式会社マグスル(MagSL)が、日本テレビ系番組「デジタルの根性」サポートを筆頭に、蓄積した実績を紹介するなど充実した内容で人気を集めていた。
技術面では、株式会社ケイ・ジー・ティー(KGT)が3D CADソフトのデータを仮想空間に合成するシステム「Fusion VR」を出展。本来、解像度の違いでデータ互換をとるのが難しい両者を『合成』というユニークな形で解決。さらに、ケイ・ジー・ティーが出展する「神奈川工科大学&トライバース」のブースでは、46インチディスプレイを3面構成とした立体視システムを構築。ケイ・ジー・ティーが合成したCADデータをセカンドライフのインターフェイスで、より詳細にリアリティを保持したまま閲覧できるデモンストレーションを行うなど、実用的な展示が注目を浴びた。

「神奈川工科大学&トライバース」ブースの3面ディスプレイを使った立体視システムの展示。臨場感が増し、3Dオブジェクトを細かい部分まで見ることができる
「3Di OpenSim」を出展
オープンソースベースの仮想空間プラットフォーム「OpenSim」コミュニティをサポートする3Di株式会社は、OpenSimの商用ディストリビューターとして「3Di OpenSim」を出展。開発中の構築支援ツール「3Di Studio」は、3Dソフトのような使い勝手で3Dオブジェクトを制作できる。

オープンソースベースの「3Di Open SIM」の展示
同社は、NTTと共同でNGN上で展開できる仮想空間を運用可能なシステムを構築し、企業などのシステム構築の要求に答えていく。仮想空間構築の流れを変える可能性を感じさせられた。
(
増田真樹
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