《Next Generation Data Center 2008/Green IT World》《GridWorld 2008》 6/24(火)・25(水)の両日にIT関連の2展示会
2008年06月17日(火)
[ 87 号]
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IDGジャパンが主催する「Next Generation Data Center 2008/Green IT World」は「環境元年」の今年、まさにタイムリーな展示会だ。東京国際フォーラムで6月24と25日の2日間、「GridWorld2008」と同時開催される。

温暖化対策抜きにはITは語れない時代
近年、インターネット上のデータ量が急増。それに伴い世界各地で大型データセンターの新規建設ラッシュが起きている。EPA(米国環境保護局)が昨年公表した予測によれば、米国内でのデータセンターの電力消費量は、2006年の614億kWh/年から2012年までに約1250億kWh/年に倍増し、その量を賄うには原子力発電所の新規建設が10基必要とも言われている。そのような中で、データセンターの電力消費量の低減は極めて重要かつ有効な手段だ。
カンファレンスでは日立製作所、富士通、新日鉄ソリューションズ、NTTファシリティーズなどの各社が「グリーンIT」時代のデータセンターについてアピールを行う。

特に日立、富士通はそれぞれ「Green Center 50」(12年までにデータセンタの消費電力を最大50%削減)、「Green Policy Innovation」(10年までにデータセンターに代表されるITインフラの環境負荷低減で約76万トンのCO2を削減)というように具体的な数値目標を発表しており、その内容が注目されるところだ。
また、データセンターの省電力化には空調、電力、各種付帯設備や建物自体も含めた包含的な対策が必要だ。建設業界からは、「高機能・最新鋭データセンターの設計・建設を通して、新技術の開発とノウハウの蓄積を行ってきた」という大成建設が「建築・設備のグリーン化」にフォーカスし、最新動向の分析と環境配慮型データセンターのソリューションを紹介する。
IT市場で日本の10倍の規模があるとされるIT大国・アメリカの動向も気になる。電力問題から都市部にはデータセンターが新設できず、省電力化を促すために電力消費の大きな施設には高い税率が課せられている。日本よりもこの問題は切実だ。サン・マイクロシステムズは自社のデータセンターを、統合・エネルギー効率・冷却効率の各面から総合的な見直しを計り、80%以上のフロアスペースと60%以上のエネルギー削減に成功したという。その取り組みを発表する。

Next Generation Data Center 2008/Green IT Worldの公式サイト (http://www.idg.co.jp/expo/ngdc/)
展示では、ホスティングサービス「at+link」で知られるエーティーワークスが自社独自開発のオリジナルサーバを出展。12年にも及ぶホスティング事業ノウハウで培った技術により、従来設置スペースの半分、あるいは4分の1しか必要としない省スペースサーバを開発。サービスランニングコスト、およびロケーションコストの削減に貢献している。
事故や災害時の電力バックアップも大きな課題だ。関電システムソリューションズは、基幹システムを設置するメインセンター所在地が被災しても業務を継続できるバックアップセンターの必要性について、阪神・淡路大震災の経験を踏まえて展示を行うという。首都圏直下型震災が予想される昨今、こうした取り組みも聞き逃せない。
同時開催の「GridWorld2008」のテーマは「仮想化の広がり」。仮想化技術はグリーンITにとっても極めて重要だ。これらの展示も行われているので、広い視野でデータセンターの省エネを考えることができるだろう。
(
斉藤円華
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