Interop Tokyo 2008開催、来場者15万人、351社が参加

2008年06月24日(火)

[ 88 号]

 幕張メッセにおいて6月9日から5日間、インターロップ東京2008が開催された。351社が参加し、来場者約15万人というインターネット関連では国内最大級のイベントだ。今年はメディアがネットを活用したビジネスの提案を見せるIMC(Interop Media Convergence)TOKYO 2008も11日から3日間開催され、TV局や映画会社、デジタルサイネージ(電子看板)などネットと融合したメディアの活用事例も紹介された。


 15年目を迎えたインターロップの今年のテーマは「覚醒するインターネット」。クラウド・コンピューティングが実務の中にも浸透しつつある今日、ネットワークの高速性と安全性が要求される。それに対する答えを多くの企業が提案していた。例えば、NTTコミュニケーションズが提案していた「SaaS基盤」は、SaaSアプリケーションをあえて閉域VPN環境を構築して利用するサービス。インターネットのセキュリティに対するアレルギーを閉域VPN接続を使うことによって解決し、高機能になりつつあるセールスフォースのサービスなどを利用できる環境として提案されていた。

 また、毎年恒例の会場内のネットワーク相互接続のデモ施設であるShowNetは、これまで裏方として作業してきたネットワークオペレーションセンター(NOC)をホール内に設置。3年先を見据えたネットワーク技術を間近に見れるということで注目を集めていた。ネットワーク機材やNOC横に据え付けられたホワイトボードに質問を書くと、NOCチームからの返答が書かれるという情報交換も積極的に行われた。ShowNetで使われている技術や機材を、スタッフによる説明を受けながら見て回れるShowNetウォーキングツアーは、今年も大盛況だった。

Shownet機材が会場に設置され、ホワイトボードは数多くの書き込みで埋まった

Shownet機材が会場に設置され、ホワイトボードは数多くの書き込みで埋まった


 他に気になったのは、松下電工や日立が提案するホームシステムに対してのインターネット活用。カーナビや携帯電話からホームセキュリティやエアコンの管理を行うシステムがすでに稼働していることだ。IPv6時代に向けて、家電とネットもその距離を縮めつつあるようだ。

 IMCでは、TVや広告がネットを活用していく方向性が展示されていた。

 TV業界はキー局各社がネット活用、また最近の動画配信サイトに対する取り組みなどが紹介されていたが、中でも良くできていたのは、読売テレビの展示していた違法投稿動画対策ソフト「とりし丸」。各動画投稿サイトをキーワードで検索してそのプレビュー画面を一覧表示し、問題のありそうなものを確認した上で投稿サイトへのメール送信までを半自動化しているもの。「見られる」ことを前提としている限り、番組名などのキーワードで検索をかければ出てくるという部分を巧く使ったソフトだ。

読売テレビが展示していた「とりし丸」。プレビュー表示が高速で、動画を探し出すことが容易だ

読売テレビが展示していた「とりし丸」。プレビュー表示が高速で、動画を探し出すことが容易だ


 電子看板はFelica利用による双方向型看板や、ターゲット層を選んでネットで看板を配信する技術の展示など。また今回多く見られたのは裸眼3Dディスプレイの展示だ。これから数年はこの3Dディスプレイによる電子看板が見られるかもしれない。

 ネットワーク技術の祭典であるインターロップはネットワークの基幹技術を紹介するものだが、インフラとしてのインターネットの先にある「モノ」が、いよいよ注目されつつあるようにも感じる今年の展示会だった。

NTTサイバーソリューション研究所の「BLOGRANGER TG」。ブログ世界の話題を等高線で表した話題地形図という面白いシステムだ

NTTサイバーソリューション研究所の「BLOGRANGER TG」。ブログ世界の話題を等高線で表した話題地形図という面白いシステムだ

( 矢橋司 )


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