PCの寿命を延ばす? 相栄電器のDiskeeper 2008

2008年06月24日(火)

[ 88 号]

 インターロップTOKYO2008でひときわ目を引いていた相栄電器のブース。読者の多くはこの社名より、ディスキーパーという商品名の方が知られているかも知れない、そう、ディスクの断片化を解消するデフラグソフトである。同社は1996年に米国Executive Software社(Deskeeper Corporationの前身)と販売契約を結び、以来国内でディスキーパーの提供を担っている。

左が瀬井祐太郎社長。右はアジアン-パシフィックパブリックリレーションズ マネジャーのティール・トンプソン女史

左が瀬井祐太郎社長。右はアジアン-パシフィックパブリックリレーションズ マネジャーのティール・トンプソン女史


 ディスキーパーは、全米で約2600万以上のライセンスが販売され、Windows用デフラグメンタの99.2%を占める大ヒット商品。ディスクの断片化を解消することで、最高80%までアクセス速度を向上させることが可能なので、パーソナルユーザーからビジネスユーザー、ノートPCからサーバまで、使用されるケースは多い。

 現行モデルのDiskeeper 2008は、ハードディスクの空き容量が1%でもデフラグ作業を行えるのが最大の特徴。従来モデルは空き容量が20%必要だったが、よりデフラグを必要とする、データが詰まったHDDに使用できる意義は大きい。

 前作のDiskeeper 2007から採用されたInvisi Taskingにより、バックグラウンドで 自動的にデフラグ処理を行えるが、Diskeeper 2008では手動でのデフラグも可能となった。

 また、I-FAAST2.0テクノロジにより、旧バージョンで必要だった「Set It and Forget It」の作業を割愛することができ、完全自動処理も可能となっている。I-FAASTはDiskeeper 10(日本語版は2006年秋リリース)から採用されたテクノロジで、ボリュームのパフォーマンスを評価し、どのファイルが最も頻繁に使われているかを継続的に監視する。ボリュームの論理的、物理的な性質の両面が考慮され、ファイルの順序が決められることで、システムのパフォーマンスを強化するもの。

 相栄電器の瀬井祐太郎社長は、「CPUパワーに関係なく、Windows 2000からVistaまで現在稼働しているほとんどのPCで使用できます。また、ファイルの断片化により、ディスクヘッドが激しい動きを続けると、約3年と言われるHDDの寿命を、デフラグを頻繁に行うことで5年に延ばすことが可能となります」と語る。

 米国ではDiskeeper 2008の販売で累計3000万ライセンス越えを狙うデフラグ市場だが、日本ではまだ普及の余地があり、Windowsの普及に対するDiskeeperの販売比率は米国の十分の一であると瀬井社長は言う。さらに、「米国ではパフォーマンスの改善や商品寿命の向上が経営者に理解されるのでDiskeeperは企業向けのボリュームライセンス販売で6割以上が売れている。日本では実務者レベルから管理職に稟議が上がっていくので、なかなか大口販売にはなりにくい」と続ける。米国ではパッケージの販売が1%以下であるのに比べ、日本市場ではウェブでのダウンロードとパッケージ、ボリュームライセンス販売がちょうど3分の1ずつのシェアだという。

 「パソコンを導入し、Windowsをクリーンインストールした時点で既にデータの断片化は始まっている。デフラグは導入時から必要であること、さらに、作業効率という時間をコストに換算するビジネスセンス、耐久消費財の寿命を延長させるという意識を啓蒙し、Diskeeper 2008の拡販を計りたい」と瀬井社長は結んだ。
( 櫻井弘次 )


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