10月23日から上野の国立科学博物館で行われている「大ロボット博 ~からくりからアニメ、最新ロボットまで~」が当初の予想をはるかにしのぐ来場者数を集めている。ガンプラをはじめ「アニメ・おもちゃ」エリアの充実ぶりから多数詰め掛けると思われていたアキバ系は少なく、「ほとんどが家族連れ」で子供から大人まで楽しめる内容だ。
「最先端技術と鉄腕アトムが並んで展示されているように、この博覧会にコンセプトはない。というより《コンセプトがない》のがコンセプトで、日本文化とロボットの歴史の融合した舞台と考えてもらいたい。とはいえ、無目的に並べているのではなく、なぜロボットは日本人に受けるのか、それを訪れる人たちとともに探っていきたいという意図がある。何はともあれ、内容てんこ盛りなので、各エリアを駆け足で紹介しましょう」(主催者)
まず「アニメ・おもちゃ」は懐かしいブリキ玩具や「超合金」から、新旧のマンガ・アニメに登場したキャラクターがズラリと並ぶ。マニアには垂涎ものの保存状態はバンダイ提供のなせる業だ。一方「体感ステージ」では、音楽演奏やサッカーなど、さまざまな実演を見ることができる。アザラシ型がユニークな「PARO」(知能システム・産業技術総合研究所)、黄色いボディーが人気のコミュニケーションロボット「Wakamaru」(三菱重工業株式会社・ダイワラクダ工業株式会社)と触れ合えるコーナーも。押井守監督演出、2005年の愛・地球博に展示された美術造形物「汎(ぱん)」もこのエリアにある。
続いて「ロボットスタジアム」には、文字書き人形などの「からくり」から、最新実用機まで、古今のロボットが一堂に介した。雑然としたこの一角こそが、「コンセプトなきがコンセプト」を如実に物語っているのかもしれない。日本の「モノづくり」の粋を集めたこの空間には、昨年度「今年のロボット大賞」受賞の掃除ロボット(富士重工業)や警備ロボット(セコム)などの姿も。なお「からくり」エリアは別途、設けられており、日本のロボット・テクノロジーの源流ともいえる逸品・珍品がとにかく楽しい。
ロボットファクトリーは、展示されている産業用ロボットを通じ、現在の日本の工業世界を俯瞰させる試み(?)。展示されているファナック、安川電機などの製品が、工場で実際に働く姿を見せてくれる。もちろん社会科見学のレベルではない。ロボットラボでは、千葉工業大学のmorph3(未来ロボット技術研究センター/fuRo)など、ロボット研究の最前線の息吹を伝える試作機や実験機などが見られる。ロボットが21世紀の日本の科学技術、そして経済発展の戦略分野において、いかにキーになっているかを知ることができる。
さて、真打は本博覧会の目玉でもあるホンダの二足歩行ロボット「ASIMO」のドラマ仕立てのショー。「わが家にロボットがいたら」という未来の生活をシミュレートした。二足歩行ロボットの草分けとして今やすっかり知られるようになったASIMOだが、その性能はますます進化を遂げ、日常生活にすっかり溶け込む姿が実現されている。「P2」「P3」など、ASIMO誕生以前に開発されたロボットの実機の展示も行われ、研究開発の足跡をたどることができる。
「今回、これだけ反響を呼んだのは、あまりメカメカしくならないよう、ヒューマンなディスプレーを心がけたのがよかったのかもしれない。今も昔も目指すところは、コミュニケーション能力を含めた人型ロボットなのだと思う。それを考えると、先はまだまだ長い。ただ、ロボット好きの日本人にとって、間違いなく面白い博覧会になっている自負はあります。なお、土、日曜はASIMOエリアへ入る前などはかなりの長時間待ちになりますので、あしからず」

http://www.robo2007.jp/
「最先端技術と鉄腕アトムが並んで展示されているように、この博覧会にコンセプトはない。というより《コンセプトがない》のがコンセプトで、日本文化とロボットの歴史の融合した舞台と考えてもらいたい。とはいえ、無目的に並べているのではなく、なぜロボットは日本人に受けるのか、それを訪れる人たちとともに探っていきたいという意図がある。何はともあれ、内容てんこ盛りなので、各エリアを駆け足で紹介しましょう」(主催者)
まず「アニメ・おもちゃ」は懐かしいブリキ玩具や「超合金」から、新旧のマンガ・アニメに登場したキャラクターがズラリと並ぶ。マニアには垂涎ものの保存状態はバンダイ提供のなせる業だ。一方「体感ステージ」では、音楽演奏やサッカーなど、さまざまな実演を見ることができる。アザラシ型がユニークな「PARO」(知能システム・産業技術総合研究所)、黄色いボディーが人気のコミュニケーションロボット「Wakamaru」(三菱重工業株式会社・ダイワラクダ工業株式会社)と触れ合えるコーナーも。押井守監督演出、2005年の愛・地球博に展示された美術造形物「汎(ぱん)」もこのエリアにある。

コミュニケーションロボットWakamaru 三菱重工業株式会社・ダイワラクダ工業株式会社
続いて「ロボットスタジアム」には、文字書き人形などの「からくり」から、最新実用機まで、古今のロボットが一堂に介した。雑然としたこの一角こそが、「コンセプトなきがコンセプト」を如実に物語っているのかもしれない。日本の「モノづくり」の粋を集めたこの空間には、昨年度「今年のロボット大賞」受賞の掃除ロボット(富士重工業)や警備ロボット(セコム)などの姿も。なお「からくり」エリアは別途、設けられており、日本のロボット・テクノロジーの源流ともいえる逸品・珍品がとにかく楽しい。

茶運人形 九代目玉屋庄兵衛作 国立科学博物館
ロボットファクトリーは、展示されている産業用ロボットを通じ、現在の日本の工業世界を俯瞰させる試み(?)。展示されているファナック、安川電機などの製品が、工場で実際に働く姿を見せてくれる。もちろん社会科見学のレベルではない。ロボットラボでは、千葉工業大学のmorph3(未来ロボット技術研究センター/fuRo)など、ロボット研究の最前線の息吹を伝える試作機や実験機などが見られる。ロボットが21世紀の日本の科学技術、そして経済発展の戦略分野において、いかにキーになっているかを知ることができる。
さて、真打は本博覧会の目玉でもあるホンダの二足歩行ロボット「ASIMO」のドラマ仕立てのショー。「わが家にロボットがいたら」という未来の生活をシミュレートした。二足歩行ロボットの草分けとして今やすっかり知られるようになったASIMOだが、その性能はますます進化を遂げ、日常生活にすっかり溶け込む姿が実現されている。「P2」「P3」など、ASIMO誕生以前に開発されたロボットの実機の展示も行われ、研究開発の足跡をたどることができる。
「今回、これだけ反響を呼んだのは、あまりメカメカしくならないよう、ヒューマンなディスプレーを心がけたのがよかったのかもしれない。今も昔も目指すところは、コミュニケーション能力を含めた人型ロボットなのだと思う。それを考えると、先はまだまだ長い。ただ、ロボット好きの日本人にとって、間違いなく面白い博覧会になっている自負はあります。なお、土、日曜はASIMOエリアへ入る前などはかなりの長時間待ちになりますので、あしからず」
「大ロボット博」
会期は2008年1月27日までで、展示物は随時、入れ替えが行われていくとのこと。
◆入場料:一般・大学生1,400円 小・中・高生600円
◆開館時間:9時~17時(金曜のみ開館時間が9時~20時)
◆休館日:毎週月曜、12/28~1/1・1/15(ただし12/24、1/14は開館)
◆詳細:公式ホームページ http://www.robo2007.jp/
(
板垣威史
)
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『 国立科学博物館「大ロボット博」 』に対する






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