フィルタリングエンジン開発を行うネットスター株式会社(東京・渋谷)は、2月14日、大規模な法人組織のシステム管理者を対象とした第三回「組織でのインターネット管理実態調査」の結果を発表した。この調査は、URLフィルタリング製品・サービスを導入済で、従業員数が千人以上の法人組織管理者にウェブアクセス管理の実態を聞いたもの。有効回答数は515件。プライベート利用が多い「2ちゃんねる」や「ミクシィ」の社内での利用制限が進む実態と合わせ、持ち出しノートPCのフィルタリング対策が課題となっていることが浮き彫りとなった。

この調査によるとフィルタリングの導入目的としては、「不正コード侵入防止」「情報漏えい防止」を挙げた回答が7割を超える。「アダルト系ブログ」は8割以上、「2ちゃんねる」は8割近く、「ミクシィ」は5割以上の法人がアクセス制限の対象としている。「Yahoo!掲示板などのポータルサイトの掲示板」「GREE」「freeml」「マイスペース」「しょこたんブログなどの芸能人のブログ」「Facebook」が3割以上となる。掲示板、ブログを利用した情報発信やファイル送信については、追跡できるとした回答が半数以上、「どちらかのみ」を合わせると8割以上が対策を行っており、情報漏えいが強く懸念されていることが分かる。
また、多くの法人がウェブアクセス管理の報告を行っているが、システム管理者が報告書作成に費やす時間は、2日以上が2割、1日を合わせると6割を超え、システム管理者の大きな負担があることも明らかになった。
一方、持ち出し可能なPCについては、半数以上の法人で対策がとられていない結果も分かった。持ち出し可能なPCでのインターネット接続については、6割以上が許可をしているが、ウェブサイトの利用制限対策については、「勤務先のネットワークも持ち出しPCも対策を行なっている」としたのは4割で、「勤務先のネットワークでは行なっているが、持ち出しPCでは行なっていない」も同じく4割以上を占めた。利用制限をしていない理由として、「特に必要を感じない」「持ち出しPC用ソフトだと利用者が勝手に利用停止にする可能性がある」などが挙げられた。
セキュリティ管理の側面からすると、ここ数年でC向け、BtoC向けサービスが膨大に増え一般化したことで、情報漏えいが起これば企業の信用は一夜にして失墜する。まさにセキュリティ管理は企業の信用そのもの。内部統制の影響もあり、「企業」のセキュリティ意識は高まったが、「個人」の意識では、どうだろうか。
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植田鉄也
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