IT専門調査会社のIDC JAPAN株式会社(東京・千代田、竹内正人代表取締役)はこのほど、シンクライアント専用端末の出荷台数と市場規模動向の分析を行い、その結果を発表。2007年の実績値が11万1000台だったのに対し、2012年には67万台超となり、年間平均43.4%と高い成長率を維持すると予測している。

調査は2007年第4四半期の実績調査をもとにしたもので、関連サービスを含めたシンクライアントソリューション市場規模は、同12年には1770億円に達する。さらにシンクライアント化端末を含めると、出荷台数は07年の実績値で19万1000台、12年には110万台に達するとみている。
シンクライアントは、セキュリティ対策やTCO削減、情報システムの管理効率化といった経営課題だけでなく、仮想化やグリーンITとも密接に関係する。同社の調査では、シンクライアントを検討していると回答したIT管理者が全体の30%に達するなど、高い注目を高めているのが現状だ。
一方で導入に踏み切れないユーザー企業や一部導入で踏み止まっているユーザー企業も数多く存在する。こうしたユーザー企業層の喚起が、さらなる市場拡大に繋がると予測する。
同社の渋谷寛シニアマーケットアナリストは、「08年に入り、シンクライアントは本格導入の時期を迎えている。ユーザー企業も強い関心を持っており、導入は急速に進むであろう」としたうえで、「ただし、不十分な取り組みで導入効果が見えない事例も報告されており、ユーザー企業の状況に応じたコンサルティングが重要となる」と指摘している。
国内サーバ市場08年は3.6%増に
IDC JAPANは2008年から12年までの国内サーバ市場予測も発表。08年の市場規模は前年比3.6%増の6591億円。プラス成長となるのは、00年以降では初めてだ。一方、07年から12年の年間平均成長率はマイナス0.8%と予測している。
同社では、08年は、RISC&IA64サーバとメインフレームの更新需要がピークを迎えるとみており、これらの要因により、プラス成長を予測した。
12年の市場規模は6101億円で、その間の年平均成長率はマイナス0.8%。09年以降は縮小傾向が続くが、各年の縮小幅は3%以内に収まると見ている。
同社の中村正弘グループマネージャーは、「x86サーバは今後も増加を続け、10年には国内サーバ市場の50%を突破するとみている。成長分野であるx86サーバの占有率が高まっていくと、全体の市場規模に対する貢献度が大きくなる。このため、市場は微減傾向が続き、長期的には下げ止まりに向かう」と分析している。
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