国際色豊かな東京ゲームショウ2007

2007年09月11日(火)

[ 52 号]

 社団法人コンピューターエンターテインメント協会(以下CESA)発行の『2007CESAゲーム白書』によると、ゲームソフト・ハードの総出荷額は、昨年の2725億円増で、1兆6323億円……この数年間でゲーム市場は爆発的に拡大した。特にWiiやPS3、Xbox360など次世代型家庭用ゲーム機の人気に加え、かねてから脳トレブームの影響で、DSやPSPで遊ぶ大人の姿を良く目にするようになった。また、パソコンでのオンラインゲームなど、今まであまりゲームに接する機会が少なかったユーザーの増加が、現在のゲーム人気に拍車をかけているようだ。


 昨年、10周年を迎えた『東京ゲームショウ』(以下『TGS』)が、今年も幕張メッセで開催される。今回は、これまで1日だったビジネスデーが2日間に拡大され、9月20日から史上初となる4日間の開催が決定した。『TGS』を主催するCESAは、今年の特徴の一つにビジネスデーの拡大を挙げている。イベント担当の五十嵐氏は、
「この10年で、コンピュータエンターテインメント産業は目覚ましい発展を遂げ、世界的にも大きな注目を浴びています。そこで、国内外からの出展社や来場者が十分な商談や情報収集が行えるよう2日間に拡大し、ビジネスの強化や国際化の推進を図るとともに、国際的なトレードショウとしての機能をさらに充実させています」と語った。

東京ゲームショウ2006の様子

東京ゲームショウ2006の様子


 目玉は、今回新たに新設された“アマチュア部門”が話題である『日本ゲーム大賞2007』の発表だ。さらに、今年から開催される『JAPAN国際コンテンツフェスティバル』関連イベントと、ワールドワイドなゲームの最新事情を紹介する『スポンサーシップセッション』や『特別招待セッション』は見逃せないイベントである。

 その他、『TGSフォーラム』では、『広がるプレイステーション・ワールド、新たな成長に向けたビジネス戦略の全貌』と題して、ソニー・コンピュータエンタテインメント代表取締役社長兼グループCEO平井一夫氏による基調講演が予定されている。それに続く『専門セッション』では、オンラインゲームや携帯電話ゲームの最新動向を始め、携帯型ゲーム機の普及で大きな市場としての可能性が見えてきた女児向けゲームビジネスの戦略と将来像をテーマにパネルディスカッションが行われる。どれも興味深い内容だが、とりわけ注目したいのは、携帯電話をプラットフォームとしたゲーム数の増加と進化である。9月11日現在の出展予定タイトル第一弾をプラットフォーム別に見ると、携帯電話はパソコンの74タイトルを上回る91タイトルで、DSやPS2の約3倍となっている。これにはNTT DoCoMoが、今年発売した最新型携帯電話に国内初となる“直感ゲーム”機能を備え、ゲームの幅が広がったことが要因の一つと考えられる。

『TGS』フォーラムの基調講演(2006年)

『TGS』フォーラムの基調講演(2006年)


 1996年に、『TGS』が初めて開催された時の来場者数は、約11万人でヘビーユーザーが中心だったが、近年では親子連れやカップルなどの姿が増え、昨年はついに過去最高の約19万人を記録したそうだ。出展タイトル数や来場者数ともに、今年の『TGS』も見逃せない。
( 石田絢子 )

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