
『つながって、ひろがって、世界へ』をテーマに開催される今年の東京ゲームショウ(以下、TGS)が目前に迫っている。今年はビジネスデーの拡大に伴って海外からの出展社数が、昨年の51社を大きく上回り、全出展社数の45%に相当する97社となっている。海外からの出展が過去最多数となる今回、オランダ・スウェーデン・タイから初めての出展を迎え、“世界最大のコンピュータエンターテイメントショウ”として、より一層の注目を集めている。また、TGSには、将来のゲームクリエイターを目指す専門学校からの出展も増えている。最近では、Flashソフトなどで簡単にゲームやアニメ制作などが可能となり、デジタルコンテンツ系の業界が盛り上がる中、その分野で活躍するクリエイターや、そこを目指す人達が一同に集結するイベントとしても見逃せない。

大盛況な会場風景(2006年)。昨年の来場者数は過去最高の19万人を記録
今年で17回目を迎えるTGSを主催する、社団法人コンピュータエンターテインメント協会イベント担当の五十嵐氏は、現在のゲーム業界の動向について、「昨年から今年にかけて、ゲーム産業が今後10年間で大きく飛躍するためのポイントと方向性が具体的に現れている年だと思います。それと同時に、飛躍の起点となる重要な年となるのではないでしょうか」と語る。確かに、株式会社スクウェア・エニックスを始め、各社往年の名作ソフト発売が予定されており、今年のTGSを賑わすという。また、ゲーム業界におけるTGSの位置付けについて、ゲーム業界に詳しいITmedia+D Games編集部記者は、「TGSに出展される作品は、各社、年末年始商戦に向け新作として発売されるソフトのお披露目の場でもある」と語った。そして、ゲーム業界の今後の動向について前出の記者は、「昨年に引き続き、今年もDSによる『脳トレ系』は強いと思いますが、そろそろ出尽くした感があります。今後は、従来からコアなファンに親しまれてきた、アクションやRPGといった、いわゆる“ゲームらしいゲーム”が育っていくのではないか」と予想した。
同記者による今年の注目企業は、これまで『ダーククラウド』や『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』などの開発を担当してきた株式会社レベルファイブだ。同社では、今年2月に『レイトン教授と不思議な町』を発売し、開発・制作のみならず販売も手がけることになった。今回、初めてパブリッシャーとしてTGSへ出展する。同社広報担当の高平氏は、「シアターイベントを御観覧いただいた皆様には、“超次元サッカーRPG”『イナズマイレブン体験版』と、レイトン教授シリーズの一作目と二作目を繋ぐ作品『レイトン教授とロンドンの休日』の両方が収録された『LEVEL PREM IUM SILVER』(DSソフト)を無料配布する」と語った。当日は、『イナズマイレブン 青春のスパイク(携帯マスコット)』がもらえるチャンスもある。

今回、初めて出展するレベルファイブのパブリッシングソフト第2弾『レイトン教授と悪魔の箱』パッケージ(左)と『イナズマイレブン』のイメージ(右)
このように同社に限らず、TGSでは限定グッズの販売や配布が行われるので、来場者にとってはそれも楽しみの一つだ。
今年の年末商戦へ向け、ゲーム業界を占うTGSは、9月20日からの4日間(うち2日間はビジネスデー)、幕張メッセで開催される。
(
石田絢子
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