
スクラッチカードじゃありません。「Scratch Car-d」です。
変人の正統を受け継ぐイギリスのみなさんがシボレーの新型SUV「Captiva」のプロモーションに抽選宝くじを企画、普通にガラポン回すだけじゃ面白くないので当選賞品Captivaのボディを2ヶ月かけて丸ごとスクラッチカードにしちゃいました。当選マークの上に宝くじと同じラテックスを塗っています。
1セント玉1万6995枚敷き詰めた上に燦然と輝く型SUV「Captiva」の…。車と一体化したガールが2人…。欲しい一心でガバッとすがってコインでガリガリこすると、パネル何千枚のどっかに当たりのマークが隠れていて掘り起こした人は目出度く自宅にお持ち帰りできます。う~ん、英国の真髄ここに極めり!
クレイジーな抽選会もあるもんですねー。
(ギズモード・ジャパンより抜粋)
スクラッチカードといえば、最近あまり見ていないような気がする。少し前に駅で配っていたとある消費者金融のティッシュと一緒に配られていて、試しに擦ってみたら「当り」が出たが、それ以来あまり見ていない。かなり前であるが、世界的に有名な某ハンバーガーショップでスクラッチカードが配られていたのを思い出す。
そう言えば、宝くじ売り場でカードをコインか何かで一生懸命擦っている人がいるが、あれは「スクラッチ」と呼ばれる宝くじの一種である。一口200円で高額な当選金額が出ることもあるそうで、コインで擦っただけで1等100万円なんて金額が当たったら驚いてしまう。以上、スクラッチと言えば「カード」なのであるという話。
しかし、イギリスで、何と、カードではなく「車」が登場した。その名も「Scratch Car-d」、ウィットに富んだ感じだ。スクラッチ“カード”ではなくスクラッチ“カー”、つまり車に貼り付けられたシルバーラテックスをコインで擦って剥がす宝くじなのである。あまり強く擦り過ぎると、ボディにキズをつけてしまいそうであるが、楽しそうなくじだ。
道を歩いていて、ふと車をコインで擦ってみたら当りが出た、なんて人は、1等100万円ならともかく、車をすぐに持って帰ることはできないだろうから、かえって困ってしまうのではないか、とも思うのだが、この発想がとても面白い。
日本人だと、こんな発想や企画は難しいのではないだろうか。東大合格を最大目標に掲げるような偏差値至上主義の教育が盛んな日本では、受験勉強で子供たちの思考がやわらかさをなくしてしまいがちだろうし。また、この企画を日本でやったらどうなのだろうか。教育を憂えた頭で想像すると、多くの人々が、目もくれず忙しそうに素通りしていく場面をイメージしてしまう。
ギズモード・ジャパンに掲載された写真をみると、車に人だかりができていて、車をコインで擦る人たちが群がっている。それが何とも、ほのぼのしてとてもいい感じなのである。こんな雰囲気、こういうアイデアやそれを楽しめる心が、今の日本にもあるといいなあと思う。
(
堀口剛
)
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