~スパコンの過去・現在・そして未来~ シリーズ(4)

【グリッドって、何なのさ?】

2008年01月22日(火)

[ 68 号]

みんなのスパコン

 グリッドとかスパコン(スーパーコンピュータ)などの単語を耳にすると、「私たちには関係ない」、「とっつきにくい」と話される方もいます。スパコンなんか、身近にはなかなかありませんし、例えあったとしてもどういうシーンで使ったら良いのか想像もつかないかも知れません。

 最近のPCはひと昔前のスパコンに匹敵すると言われています。私たちはある意味、「ひと昔前のスパコン」を使って趣味や仕事をしているのです。しかし、その「ひと昔前のスパコン」を使って気象予測や、科学シミュレーションをひたすら行っている人はそう多くはないでしょう。

 スパコンは大きな研究機関や大企業の特権なのでしょうか? スパコンを使って得られる革新的な結果や莫大な利益、恩恵はひと握りの人々だけのものなのでしょうか?私は決してそうではないと思っています。スパコンをもっと一般的な使い方にまで拡張して、より安価に使いやすく提供できるとすれば……きっと世の中にインパクトのあるビジネスや研究が展開できると考えます。

世界初!? 動画変換サービスをグリッドで

 グリッディでは昨年11月に携帯向けの動画エンコードシステムをグリッドを使って開発しました(Doga.fm)。携帯向けの動画変換サービスは今までにも数多くあって、別に目新しいことはありませんが、それをグリッドでやっているところは世界でも初めてだと思います。グリッドを使うと何が違うのか……例えば仮に1,000台のPCを並列化(グリッド化)し、エンコードが1,000秒かかる動画があったとして、それを1,000のファイルに断片化します。それを同時に1,000台のPCに処理をさせたら……単純に考えると1/1,000の1秒で変換が終わるのです。これがDoGa.fmの仕組みの核心部分です(実際には1,000分割ではありません。携帯キャリア毎に分割数は最適化しています)。しかしながら、1,000台のPCを導入するのは一般の企業にとってはかなりの負担です。従来の高価なスパコンを導入することと何ら変わりはありません。そこでグリッディではそのグリッドのCPU資源を「社外に」求めました。

 私は昔、あるプロバイダのコールセンタ用のシステムを開発していましたが、そのコールセンタでは夜になって人が帰宅すると数百台のPCがひっそりと眠っていました。その姿を見て、「この寝ているPCたちを今使いたい人がいるのではないか!?」と思いました。つまり単純化して言うと、地球の夜側のPCはほとんど寝ていて、一方昼側の人々は計算能力がもっとないかと日々悩んでいるわけです。その両者を巧くマッチングさせることができたら……これは面白いビジネスになると思いました。PCを貸す側には自分が使っていない時間を貸すことにより収入があり、また借りる側は安価に計算資源を一時的に借りることができるのです。

 グリッディでは動画のエンコードだけではなく、さまざまなシーンでのスパコンの使い方を企業や個人に提案し、またそのリソースを提供いたします。現在は遊休PCやサーバを提供してくださる企業様や個人様を募集しております。ご興味やご関心をお持ちの方はお気軽にご連絡ください!

株式会社グリッディはグリッド技術を中心に据えたアプリケーション・サービス・プロバイダーです。ケータイ用動画変換サイト“DoGa.fm(http://doga.fm/)”を運営したりしています。"グリッドを用いたアプリケーション・データ取引システム、プログラムに関する特許"を出願いたしました。
株式会社グリッディ http://www.gridy.co.jp/  東京都中央区入船3-1-2 3F  03-5540-8488  代表取締役:森谷武浩
( 森谷武浩 )

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