「Nayuta」試験サービス開始

2008年04月01日(火)

[ 78 号]

 株式会社ぽんこつは、3月14日、ブラウザ・オーバーレイ技術「Nayuta」の試験運営をスタートした。

Nayuta(http://www.nayuta.com/)

Nayuta(http://www.nayuta.com/)


 核となるのは、IPAの未踏ソフトウェア創造事業の支援を受けて開発した、ブラウザ拡張技術。ブラウザページとユーザーデスクトップスクリーンの間に、仮想的中間レイヤーを生成し、レイヤー上へのオブジェクトの挿入や、ユーザー操作に合わせたレイヤーの動的切替えを可能とする。それにより、ウェブページベースで様々な操作が行なえる仕組み。

 ツールバーを提供し、クリップ作成とメモ貼付の2サービスから構成。「Nayuta.Clip」では、ウェブページ上で直接指定した箇所を切り出し、クリップを作成できる。Flashや動画にも対応。テキストや画像、リンクなどを表示されているままに自動抽出し、クリップはブックマークとしての保持や、サービスサイト上での管理、他ユーザーとの共有が可能だ。

 一方、「Nayuta.Memo」では、ウェブページの任意位置に、リンクや画像を含めたメモが貼り付けられる。別ユーザーが同ページで該当メモを再現し、スレッド形式にて追記を行え、ブラウザ上でユーザー同士がリアルタイムにコミュニケーションを図れる。ユーザーへの一斉リクエスト配信や、相当ページ上のメモ一覧表示ページも用意。現状、両サービスともWindowsのInternet Explorerにのみ応じる。

サービス体系図。IEのページとユーザーのデスクトップスクリーンとの間に、仮想的な中間レイヤーを生成。直感的なインターフェイスで、ユーザーの日常的ブラウジング操作を効率化

サービス体系図。IEのページとユーザーのデスクトップスクリーンとの間に、仮想的な中間レイヤーを生成。直感的なインターフェイスで、ユーザーの日常的ブラウジング操作を効率化


 「通常のガジェットとは異なり、どのサイトにおいても機能を呼び出し、サービスを受けられる点が特徴。ブラウザ上での直接操作で、画面上に作成したレイヤーについてだけの操作となりますので、元のウェブサイトの表示・動作を阻害せず、軽快に動作します」(Nayuta運営事務局、以下同)。

ブラウザのOS化で求められる機能を見極める

 今回は試行段階での公開であるものの、技術面に関して、既に大きな関心や評価を集めている模様。「これから使いものになる技術か、シビアな目で注視されていると感じております。インターネットに不慣れなユーザーにこそ、お使いいただきたいです」と、まずは1万人程のコミュニティの実現を目標とする。

 サイト上機能など、付随的機能部を改善し、クリップとメモの機能を一層利便性高く、セキュアなサービスに仕立てていく。「今後、ますますウェブサービスが発展し、ほとんどのソフトウェアがブラウザの『向こう側』へ行くことになります。そうしたシンクライアント環境で、ウェブに必要となる機能を考え抜き、生まれたひとつの実現可能性です。ブラウザがOS化するに当たり、求められる機能を見極め、『Nayuta』を用いて実装していく予定です」
( 森村康久 )

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