アップル、WWDCにて最新OSを披露

2007年06月19日(火)

[ 41 号]

パブリックベータが提供されているSafari for Win(http://www.apple.com/から基調講演映像をQuickTimeで視聴できる。同サイトよりβ版の ダウンロードが可能)

パブリックベータが提供されているSafari for Win(http://www.apple.com/から基調講演映像をQuickTimeで視聴できる。同サイトよりβ版の ダウンロードが可能)


 アップルは6月12日(現地時間)、WWDC(World Wide Developer Conference)の基調講演において、次期OSとなるMac OS X Leopardを公開した。

 WWDCはアップルが毎年全世界のデベロッパに向けて開催する、技術部門の最先端を紹介する催し。例年、CEOであるスティーブ・ジョブズの基調講演で幕を開け、様々な最新機能が公開される。今年は昨年のWWDCで公開された次期OS Leopardの「隠されていた機能」が発表されるとあって、非常に期待が高まっていた。

WWDCの会場であるモスコーンセンター

WWDCの会場であるモスコーンセンター


 今回のアップデートによって新しくなる機能は300以上にものぼるが、ジョブズはその中でも特徴的な10の機能を紹介した。中でも去年の段階で公開されていなかった部分は、OSのUI(ユーザーインターフェイス)に関わる部分。Macの特徴的なインターフェイスであるファインダーを一新し、iTunesのインターフェイスを採用。ファイルのブラウズや検索機能だけでなく、カバーフロウ(Cover Flow)と呼ばれるプレビュー機能も搭載し、アプリケーションを開くことなく内容を確認することが容易になった。そしてもうひとつ、UIで大きく変わったのがStacksと呼ばれるファイル管理機能。これは指定したファイルの束をひとまとめにしてDockへ「片付ける」機能だ。これまではデスクトップ上にプロジェクト単位でフォルダを作って管理することが多かったファイルを、綺麗に片付けてしまおうというもの。束になったファイルはクリックでDockから「飛び出して」、内容を確認することができる。この辺のインターフェイスはやはりアップルらしく、非常に秀逸で素晴らしい。

 他にも.Macと呼ばれるアップルのネットワークサービスを介して、自宅のMac内のフォルダをブラウズする機能や、アプリケーションを開くことなくワードやエクセルなどのファイルの内容をプレビューできるQuick Lookなども発表された。

 昨年の時点で発表されていた、自動バックアップ機能Time Machineや、仮想デスクトップのSpaces、さらにMacでウィンドウズを使うことができるBootCampなども紹介され、Leopardの準備はほぼ整ったと見て良さそうだ。

 そして今年はジョブズの“One more thing”を聞くことができた。Macの標準ブラウザであるsafariのウィンドウズ版の発表である。IEより2倍早い処理能力と表示速度を持ち、表示もMac版と同じ表示エンジンを使用しているため美しい。ただし現在のところ日本語表示ができない。ウィンドウズユーザーにはぜひとも使って貰いたいソフトだ。

 さらに今年は“One Last Thing”として、iPhoneが予定通り6月29日に発売されることがアナウンスされた。デベロッパ用の開発キットは用意されないが、ウェブブラウザが使用可能なため、WebKitとAJAXを使ったウェブアプリの開発が可能だとしている。

 Leopardは今年10月からいよいよ販売が開始される。価格は129㌦。ただ派手にするのではなく、正常進化の結果のインターフェイス改良はやはり楽しみだ。
( 矢橋司 )

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