Windows Live正式リリース

2007年11月20日(火)

[ 62 号]

 マイクロソフトは11月8日、統合Webサービス「Windows Live」を正式リリース。スティーブ・バルマーCEO自ら日本の発表会に参加し、NTTコミュニケーションズとのサービス提携も発表された。

http://go.windowslive.jp/

http://go.windowslive.jp/


 Windows Liveは2005年からβサービスが提供されており、当初は個人向けポータルスペースサービスだった。RSSリーダやHotMailのオンラインサービスで始まったものが徐々に進化し、今回の正式発表においては、メッセンジャー、フォトギャラリー、ブログ作成アプリなど多数の機能を有するオンラインサービスモデルとなった。対応はWindowsのみで、デスクトップクライアントと組み合わせて利用する。マイクロソフト曰く、SaaSモデルではなく「Soft Ware+Service」という形だ。Vistaとの連携、Windows Mobileとの標準でのサービス統合など、Windows環境を活かした活用を実現している。

IP電話サービス「Windows Live Call」も発表

 また今回の発表において、NTTコミュニケーションズと提携したIP電話サービス「Windows Live Call」も発表。これはLive Messangerに登録された連絡先に対して、NTTのVoIPサービスでパソコンから固定電話、携帯電話、国際電話をかけられるというもの。同席したNTT東日本の古賀哲夫副社長からは「ソフトウェアをCD-ROMに入れて数万円で売ってきたこと自体がおかしい。これからはネットを介して月額いくらというサービスになるべきだ」との強い主張もあったようだ。

 SaaSモデルではやはりグーグルが先行しリードしている。すでにワープロや表計算などのアプリも実装し、OSの制限がないことなどからも、そのアドバンテージを覆すには単純なSaaSモデルにしていたのでは十分ではない。Windowsを使っているからこそ得られるOSやクライアントとの連携によって、より良いデータ活用手段を提供する―それが「SoftWare+Service」だ。それはデスクトップとモバイルという部分においても発揮される。その意味ではWindowsユーザーにとって正式サービスは喜ばしいことかもしれない。

 しかしグーグルも今回のアンドロイドによって、オンラインサービスを携帯で活用できる手段を手に入れたことになる。オープンな環境で一気に対応が進めば、オンラインサービスの覇権は揺るぎないものになる。「グーグルが先行しているのは検索だけ」というマイクロソフトのコメントはあまりにも強気に過ぎると言える。ましてやこのWindows Liveと連携するVistaが売れていない状況においてはなおさらだ。

 OS依存の時代はすでに終わりを告げ、オンラインサービスの時代になりつつある。日々進化していくというこのサービスは今後どちらに「進化」していくのか、興味深いところだ。

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