世界最大の家電見本市 CES開催

2008年01月22日(火)

[ 68 号]

 米国ラスベガスで現地時間の1月7日、世界最大の家電見本市であるCES(Consumer Electoro nics Show)が開催され、今年の家電、PC業界のトレンドとなる製品や技術が数多く発表された。

 今年のCESは「コレ!」という注目技術が発表されず、今ひとつだったという声もある。毎年恒例のマイクロソフト会長、ビル・ゲイツ氏による基調講演も今年が最後ということで、どちらかというと「ありがとう、ビル」的なドラマが流されたりといったことに焦点が当たった感がある。

 幾つかの基調講演の中で非常に好評を博したと言われているのが、パナソニックAVCネットワークス社の坂本俊弘社長が行ったもの。技術ばかりに焦点を当てるのではなく「家族の絆」をテーマに、情報家電が家族の団らんをサポートするという内容は、分かりやすく絶賛されたようだ。

 発表された製品、技術の中で注目は、まずそのパナソニックが発表した世界最大150インチのプラズマディスプレイ。子象が実物大で映せる大きさは圧巻だ。またフルHD画像を無線伝送する技術の紹介もあった。

大好評だったパナソニックの基調講演。CESのキーノートはCESのホームページ(http://www.cesweb.org/)で配信されている

大好評だったパナソニックの基調講演。CESのキーノートはCESのホームページ(http://www.cesweb.org/)で配信されている


 さらにパナソニックはグーグルと提携し、プラズマテレビからユーチューブやウェブアルバム「Picasa」に直接アクセス―表示する機能の搭載も発表。パナソニックのビエラシリーズは、単体でネットテレビ機能を備えることになりそうだ。次世代DVD争いを横目に、パナソニックはネットテレビへと一歩を踏み出したのかもしれない。

 PC関連では、インテルが基調講演でも紹介したという超小型PC(UMPC)向けプラットフォーム「Menlow」搭載マシンが注目を集めた。インテルが基調講演で紹介した東芝のデモマシンのほかにも、Lenovo、ASUSなどもMenlow搭載機を出展。そしてウィルコムも謎のプロトタイプをインテルブースに出展していたようだ。実際の発売時期はMenlowそのものが正式発表されていないということで明かされていないが、夏頃という声も。今後の動きが注目される。

 ソニーが発表したのは、携帯やデジカメなどをパソコンやテレビにかざすだけで大容量ファイルを高速転送する無線技術「トランスファージェット」。毎秒560Mbpsという高速転送は、大容量化するデジタル機器にとっては有効な技術になり得る。

 携帯電話は、iPhoneショックから1年が経過し、タッチスクリーン端末が多数登場した。韓国LG電子は数機種がタッチスクリーンを搭載。モトローラのROKRシリーズはタッチパッドとタッチホイールを搭載。サムスンもアルマーニフォンなどでタッチスクリーンを採用している。ノキアも今年後半にはタッチスクリーン端末を発表予定とのことで、やはり今年はタッチスクリーン携帯の流行が予想される。

 DVD規格をめぐる「ワーナーショック」で始まったCESだが、パナソニックのグーグル提携、BDがネットと繋がってインタラクティブ性を得るなど、今年はいよいよ家電とネットが結びつき始めているように感じられた。お茶の間のインターネットの主役がパソコンから大型液晶テレビになる日は、そう遠くないのかもしれない。
( 矢橋司 )


記事についてのご意見・ご感想

東京IT新聞 特集ラインナップ

専用サーバ・専用レンタルサーバーは at+link におまかせ!

Apple Store(Japan)

東京IT新聞HOTキーワード
東京ITイベント情報

イベントカレンダーを見る カレンダーを見る