日立製作所はウェブを用い、メタボリックシンドロームの人に保健指導できる遠隔指導支援システムを試作したと発表した。これは同社が産業医科大学や損保ジャパン総合研究所と共同開発した減量プログラム「はらすまダイエット」を効果的に実施するためのもの。「はらすまダイエット」とは90日間で体重の5%減量を目標に取り組むプログラムで、昨年行われた実証実験では、参加者の約60%がメタボリックシンドロームが解消し、体重は全体平均で約5㌔減少するという効果が確認されている。今回のシステム確立は一定の成果を上げたこのプログラムを、より多くの人に提供するとともに、保健師の指導効果・効率を向上させる狙いもある。
タニタはUSB身体測定機器
健康ブームの昨今、ウェブとメタボ対策の連動が盛り上がりを見せている。例えば、軽量機器メーカー・タニタは「バイタル・センサー」というUSB身体測定機器を用いた「からだカルテ」なるサービスを実施。賛同した食品メーカーがそのデータに基づき、個人に合わせたダイエット食を提供するサービスを行う。
一方、今回の日立の事例は社内的な取り組みという点で新しい。こちらを後押しするのは、三大疾病による健康保険組合の財政圧迫。厚労省が2005年に「メタボリックシンドロームの早期診断・保健指導の徹底と、その体制の整備」という方針を打ち出して以来、切なる国の要請という訳である。
さて、このシステムの概要だが、参加者はまず「朝・晩の体重」「行うべきこと三つ(夕食のご飯を半分にするなど)と、それが達成できたかどうか」「特記事項(昨晩、飲み会があったなど)」の三項目を入力する。あとは保健師がウェブ上のサーバに蓄積されたデータを管理し、遠隔地から随時確認、指示を出すだけ。「従来は一人ひとりと電話やメールでやり取りしていたが、これでは保健師の負担も大きい。しかし、今回のシステム確立で負担は四分の一から五分の一程度まで軽減された。また、10日ごとの進捗確認作業を、その日の該当者を自動的に抽出する機能によって、漏れなく行える」(同社中央研究所担当・花輪氏)
入力されたデータを自動解析して、減量メニューの実行数に対して体重減少量の小さい順にソートする機能や、数日間、データ入力のない参加者を自動的に抽出することも可能。平たくいえば、やる気がなければ尻を叩かれる仕組みがしっかり敷かれている。「スポーツクラブと同じで、一人で黙々とやるより、インストラクターに付いていてもらった方がやる気が出るというもの。これにより継続を促すこともできる可能になる。携帯電話からアクセスできる手軽さもゲーム感覚で後押しするはず」
なお、現在は茨城県日立市の日立健康管理センタの保健師が、東京都国分寺市の中央研究所で勤務するメタボリックシンドロームと診断された社員約10人に対し、試作システムを用いた実験を開始している。「使いやすさと指導効果の向上に向けたシステムの改良を進め、早期実用化を目指す。具体的には白紙の段階だが、先々は、社内での対象拡大はもちろん、医療機関を備えた他企業への提供もあり得るだろう」
「肥満は自己管理のできない証拠」と突き放す米国に対し、企業が動き出すのはいかにも日本らしい。本格運用となれば、飛びつくところも少なくないだろう。
タニタはUSB身体測定機器
健康ブームの昨今、ウェブとメタボ対策の連動が盛り上がりを見せている。例えば、軽量機器メーカー・タニタは「バイタル・センサー」というUSB身体測定機器を用いた「からだカルテ」なるサービスを実施。賛同した食品メーカーがそのデータに基づき、個人に合わせたダイエット食を提供するサービスを行う。
一方、今回の日立の事例は社内的な取り組みという点で新しい。こちらを後押しするのは、三大疾病による健康保険組合の財政圧迫。厚労省が2005年に「メタボリックシンドロームの早期診断・保健指導の徹底と、その体制の整備」という方針を打ち出して以来、切なる国の要請という訳である。
さて、このシステムの概要だが、参加者はまず「朝・晩の体重」「行うべきこと三つ(夕食のご飯を半分にするなど)と、それが達成できたかどうか」「特記事項(昨晩、飲み会があったなど)」の三項目を入力する。あとは保健師がウェブ上のサーバに蓄積されたデータを管理し、遠隔地から随時確認、指示を出すだけ。「従来は一人ひとりと電話やメールでやり取りしていたが、これでは保健師の負担も大きい。しかし、今回のシステム確立で負担は四分の一から五分の一程度まで軽減された。また、10日ごとの進捗確認作業を、その日の該当者を自動的に抽出する機能によって、漏れなく行える」(同社中央研究所担当・花輪氏)
入力されたデータを自動解析して、減量メニューの実行数に対して体重減少量の小さい順にソートする機能や、数日間、データ入力のない参加者を自動的に抽出することも可能。平たくいえば、やる気がなければ尻を叩かれる仕組みがしっかり敷かれている。「スポーツクラブと同じで、一人で黙々とやるより、インストラクターに付いていてもらった方がやる気が出るというもの。これにより継続を促すこともできる可能になる。携帯電話からアクセスできる手軽さもゲーム感覚で後押しするはず」
なお、現在は茨城県日立市の日立健康管理センタの保健師が、東京都国分寺市の中央研究所で勤務するメタボリックシンドロームと診断された社員約10人に対し、試作システムを用いた実験を開始している。「使いやすさと指導効果の向上に向けたシステムの改良を進め、早期実用化を目指す。具体的には白紙の段階だが、先々は、社内での対象拡大はもちろん、医療機関を備えた他企業への提供もあり得るだろう」
「肥満は自己管理のできない証拠」と突き放す米国に対し、企業が動き出すのはいかにも日本らしい。本格運用となれば、飛びつくところも少なくないだろう。
(
板垣威史
)
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『 日立、メタボ解消の遠隔指導支援ウェブシステムを試作 』に対する






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