株式会社ベクトル 西江肇司社長(中編)

【スゴウデ社長interview】

2008年05月13日(火)

[ 82 号]


近藤: 会社を起こしてから今に至るまでで、これだけは勘弁してくれというような失敗談や苦労した経験はありますか?

西江社長: 失敗談はめちゃくちゃありますよ。メディアに公表していいのかというような失敗もありますし、本当にきりがないです。多すぎてこれっていうのが浮かばないです。

近藤: それでは、競争が激しいメディアサービス産業で、他社と差別化するにあたり、気を遣っていることや心掛けていることはありますか?

西江社長: 誰もが当たり前だとか、こういう風にしかならないと思っていることって、案外人間はやっていないんですよね。そこに目をつけることですかね。後は、シンプルさの追求ですね。ほとんどの人は、何に関してでもどんどん複雑にしていこうとするんですが、僕は逆を心掛けています。

近藤: 決断に欠かせない「スピード」について伺います。例えば、AかBかで迷った時の判断の基準などありますか?

西江社長: 別に深く考えませんね。間違えばすぐに変えればいいんですよ。それぐらいのこととしか考えていません。スピードがそんなに重要かと言われれば、そうでもない気がします。スピードは大事ですけど、タイミングもありますしね。

近藤: では、今起業企業準備中であったり、起業して間もない方に何かアドバイスをお願いします。

西江社長: 目をつけたことに対して真面目に取り組めば、3年から5年たてば、秀でたものになると思います。そういう意味では自分を信じることが大切です。スゴい企業が何か特別なことをやっているかといえば、そうではないですから。当たり前のことを当たり前にやっている企業が上のほうにいるんですよ。

近藤: 学生に向けて、例えば今のうちにこういうことをしておいたほうがいいぞ、といったようなメッセージはありますか?

西江社長: 頑張れよっていうのが一番ですけど、一番やりたいことをやるべきだってことですかね。あとは自分に向いてることをやるべきです。どっちも揃えば最高ですけどね。

近藤: ありがとうございます。では、もし、お金も何もない状況で事業プランのみで起業しようとなったら、何から手をつけますか?

西江社長: 基本的にPRってお金のない状態でやりますから、そういうのは得意なんですよ。大きく2つのパターンがあります。自分でお金を生み出して事業を展開するか、お金を借りて事業を展開するか。僕の場合は前者でした。借りたら、それを使う能力がないとこけちゃいますからね。どっちを選択するかが重要だと思います。僕は、自分で会社を作れるレベルまでお金を貯めて、そこに才能がプラスされて、お金を儲けるっていう順序が正しいと思います。
(つづく)

 当たり前だと思ったものが実は周りが見過ごしていたビジネスチャンスだというまさに発想の転換。常人に付きまとう固定観念を取り払い、常にロジカルかつ情熱的に物事に向き合うところに、ベクトル急成長の大きなポイントが潜んでいるように思いました。 (近藤)
( 【インタビュアー】MEDIA EXPRESS 近藤誠 )

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