ウェブサイトにチャットルームを設置するAPIと広告モデルを発表

2008年02月19日(火)

[ 72 号]

 米国のウェブ上で動作する統合インスタントメッセンジャー「meebo」は、1月31日に、同社サービス「meebo Rooms」(以下meeboルームと記述)用の完全版APIと、新しい広告モデルとして、広告配信ネットワーク「meebo Network」の設立を発表した。

meebo内のルームイメージ

meebo内のルームイメージ


 meeboは、ウェブベースの統合インスタントメッセンジャー(IM)サービス。AIM、ヤフーメッセンジャー、MSN、ICQ、グーグルトークなどのIMの複数のアカウントを一括してウェブ上で管理できる。要するに、meeboのアカウントを作成し、各種IMの情報を登録すると、meeboのウェブサイトで1回サインインするだけで、全部のIMを楽しむことができる。各種メッセンジャーの専用アプリを立ち上げなくても済むのがありがたい。

 meeboには、「meeboMe」という、自分のウェブサイトにmeeboウィジェットを設置できるフラッシュベースのパーツがある。サイトを訪れた人には仮のIDが割り振られ(IDは変更可能)チャットを楽しむことができる。今まではウェブサイトにコードを手動で貼り付けなければならなかったが、今回発表されたAPIにより、サイトへ自動的にチャットウィジェットを埋め込むことが可能になった。これによって更なる普及が予想される。

他サイトへ貼り付けたウィジェットルームのイメージ

他サイトへ貼り付けたウィジェットルームのイメージ


 meeboルームのウィジェットはどのぐらい普及しているのかは、2007年末のcomScoreによるデータを見るとわかりやすい。meeboサイト訪問者数が全米で120万人であるのに対して、meeboルームのウィジェットのアクティブユーザーは630万人。全世界では、サイト訪問者が430万人、ウィジェット使用者が1980万人。meeboのトラフィックの約8割が、ウィジェット経由ということになる。ウィジェットが自動的に設定可能になると、これらの割合はますます増えることになるだろう。

 今回設立されたmeebo Networkは、オンラインのmeeboルーム向けの広告配信ネットワーク。配信された広告収入は、ホストサイトとmeeboが50%ずつ分け合う。ホスト企業として、Piczo、Revision3、RockYou Social Projet、Taggedの5社がこのネットワークに参加している。

 年代や興味が似通った人たちが同じウェブサイトを閲覧するように、meeboルームにも趣味が同じ人たちが集まるのでターゲッティングがしやすい。また、チャットルームはウェブサイトよりもユーザーの滞留時間が長い。さらに、ウィジェットにより、ネットワーク上のあらゆるところと繋がっているので、訪問者数もサイト単体よりも多くが望める。という訳で、meebo Networkは、ユーザーに魅力的なサービスにうまく広告を持ち込んだモデルとして注目できそうだ。
( 角田早苗 )

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