ウィキ的検索「Topicle」β版公開

2008年03月25日(火)

[ 77 号]

 元グーグルの社員が立ち上げたベンチャー企業Zooliumが、3月10日に、独自のコミュニティー型検索エンジン「Topicle」のβ版を公開した。

Topicle Search Community (http://www.topicle.com/)

Topicle Search Community (http://www.topicle.com/)


 Topicleは、ユーザがインターネットの膨大な情報の中から、求める情報~関連情報を容易に見つけ出すことを目標にした、ユーザ参加コミュニティー型の検索エンジン。ユーザは、ウィキペディアに何かに関する記事を書くように、Topicleで検索エンジンを作成することができる。

 例えば、料理をすることが好きな人は、「ベスト・レシピ・サイト」というTopicleサーチエンジンを作成する。そして、他の料理好きユーザたちと協力して、料理関連のURLをどんどん加えていき、サーチエンジンを育てていく。

 Topicleサーチエンジンには「人気レベル」が設定されている。一つ星(人気がない)から五つ星(非常に人気がある)まで、人気度を星数で示している。人気度は、コミュニティーがそのサーチエンジンをどのように評価しているか、そして、どれぐらいの人々がそのサーチエンジンを使用したかによって決まる。

 Topicleサーチエンジンのロジック自体は、既存のものとなんら変わりはない。ただ、既存のサーチエンジンの検索クエリーは、しばしば、まったく役に立たない宣伝目的のサイトや検討違いのサイトがひっかかり、本当に欲しい情報へたどりつくのが困難な場合がある。Topicleサーチエンジンは、コミュニティーによって保守改変されていくため、吟味された正しい情報に素早く辿り着く手助けをしてくれるサーチエンジンになりうる。人間が持つ情報を登録して使えるものにするところは、正にウィキペディア的である。

 Topicleを設立した、ドイツ・ミュンヘン出身のステファン・ミュラー氏は、元グーグルのプロダクトマネージャーだった。グーグルでは、グーグルマップやFroogleなどの製品の開発、また国際化やローカライズの仕事に携わっていた。過去ドイツ、エクアドル、カナダ、香港、米国、スイスなどに22回移り住んでいる国際派。わずか14歳で最初のソフトウェア会社を始めて、23歳の時には40人の従業員をしたがえていたというから驚く。

 自サイトに訪問してもらいたいという思いが過ぎて、ユーザは見たいページを見つけるのに苦労する、検索エンジンクライシスが発生している昨今、ユーザ参加型検索エンジンTopicleの健闘には期待したいところである。
( 角田早苗 )

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