米News Corp.とNBC Universalが共同で立ち上げた動画ストリーミングサイト「Hulu」が3月12日、β版からようやく正式運用に移行した。全米のテレビネットワーク、ケーブルテレビ、映画会社など50社以上の動画を無料配信する。参加企業はFox、Warnerなど映画会社のほか、NBA、NHLといったスポーツ関連のコンテンツも揃え、非常に魅力的なラインナップとなっている。動画ストリーミングはHuluのサイトだけでなく、提携するAOLやマイスペース、ヤフーなどからも視聴可能だ。
広告によって運営される無料の動画ストリーミングサイトのニュースが最初に登場したのは昨年3月頃。5月にはユーザによるアップロードも可能になるという方向で計画が進んでいたが、10月にβが提供され始めた時点ではTVネットワーク各社と結んで正式な動画を提供する方向へと転換された。12月にはHDTV動画のテストも始まり、公開された現在は予告編を配信している。
ストリーミングのみで、専用のFlashプレイヤーによって配信されるなど、不自由さもあるものの、やはり正式配信の強みとコンテンツの魅力が売りだろう。現在、日本でも人気の「ヒーローズ」や「24」「プリズンブレイク」、注目のリメイク版“Knight Rider”、 “Terminator: The Sarah Coner Chronicles”なども見ることができる。アメリカ国内でしか見られないこと、ダウンロードできないことを差し引いても、これらの魅力的なコンテンツが無料で見られるということは画期的と言える。
Huluの目指すビジネスモデルはどういう方向だろうか。日本国内からは確認できないため十分な検証を行うことができないのは残念だが、基本的にはHuluはCMモデルだ。動画配信中にCMが表示されるほか、配信されるエピソードは全エピソード中の一部のみ。すなわちこの配信を見ることで、本編に興味のある人をTVあるいは有料のビデオ配信へと誘導する意味があるものと考えていいだろう。ハリウッド式でお金をかけたテレビシリーズがよくできているのは「24」などを見た方にはご存知の通りだ。最初を見れば、その続きを見たくなるようなクオリティの高いコンテンツを持っているからこそ、CM効果も十分にあると言えるだろう。
これはユーチューブやニコニコ動画などにも見られた、動画配信サイトのうまい利用法だ。アップされたアニメなどの違法コンテンツによって、売上を伸ばした例は確かに存在する。シリーズモノのドラマやアニメは「見逃していた人のための動画配信サービス」をすることで、TVへと誘導が可能だという良い例になるかもしれない。
こうしてサービス内容を検討してみると、Huluはユーチューブとはそのカテゴリを同じとしないことがわかる。ユーチューブはネットのオリジナルコンテンツを提供するもの、HuluはTVとネットを結ぶサービスだ。この成功を見て、日本のTV局が同じようなサービスを立ち上げてくれることを切に願う。

Hulu (http://www.hulu.com/) 魅力的なコンテンツが並ぶ
広告によって運営される無料の動画ストリーミングサイトのニュースが最初に登場したのは昨年3月頃。5月にはユーザによるアップロードも可能になるという方向で計画が進んでいたが、10月にβが提供され始めた時点ではTVネットワーク各社と結んで正式な動画を提供する方向へと転換された。12月にはHDTV動画のテストも始まり、公開された現在は予告編を配信している。
ストリーミングのみで、専用のFlashプレイヤーによって配信されるなど、不自由さもあるものの、やはり正式配信の強みとコンテンツの魅力が売りだろう。現在、日本でも人気の「ヒーローズ」や「24」「プリズンブレイク」、注目のリメイク版“Knight Rider”、 “Terminator: The Sarah Coner Chronicles”なども見ることができる。アメリカ国内でしか見られないこと、ダウンロードできないことを差し引いても、これらの魅力的なコンテンツが無料で見られるということは画期的と言える。
Huluの目指すビジネスモデルはどういう方向だろうか。日本国内からは確認できないため十分な検証を行うことができないのは残念だが、基本的にはHuluはCMモデルだ。動画配信中にCMが表示されるほか、配信されるエピソードは全エピソード中の一部のみ。すなわちこの配信を見ることで、本編に興味のある人をTVあるいは有料のビデオ配信へと誘導する意味があるものと考えていいだろう。ハリウッド式でお金をかけたテレビシリーズがよくできているのは「24」などを見た方にはご存知の通りだ。最初を見れば、その続きを見たくなるようなクオリティの高いコンテンツを持っているからこそ、CM効果も十分にあると言えるだろう。
これはユーチューブやニコニコ動画などにも見られた、動画配信サイトのうまい利用法だ。アップされたアニメなどの違法コンテンツによって、売上を伸ばした例は確かに存在する。シリーズモノのドラマやアニメは「見逃していた人のための動画配信サービス」をすることで、TVへと誘導が可能だという良い例になるかもしれない。
こうしてサービス内容を検討してみると、Huluはユーチューブとはそのカテゴリを同じとしないことがわかる。ユーチューブはネットのオリジナルコンテンツを提供するもの、HuluはTVとネットを結ぶサービスだ。この成功を見て、日本のTV局が同じようなサービスを立ち上げてくれることを切に願う。
(
矢橋司
)
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『 Fox、Warnerはじめ50社以上のコンテンツを無料配信 』に対する






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