富士通「FENICSII」に配信技術を提供

2008年04月15日(火)

[ 80 号]

 アカマイ・テクノロジーズ・インク(米・ケンブリッジ、日本法人:東京・港、小俣修一社長)は4月3日、企業向け業務アプリケーション高速配信サービス「アプリケーション・パフォーマンス・ソリューションズ(APS)」を、富士通の次世代高速データ通信サービス「FENICSII」に提供すると発表した。

代表取締役社長の小俣修一氏(4月3日発表会で)

代表取締役社長の小俣修一氏(4月3日発表会で)


 このFENICSIIとは、主要通信事業者の回線をユーザーにワンストップで提供するマルチキャリアネットワークサービス「FENICS(フェニックス)」を大幅に強化したもの。従来の企業内イントラネットに加え、ワールドワイドに展開するインターネット・サービスや、今後本格展開が始まる次世代ネットワークをサポートする。企業で働くビジネスマンから家庭で生活する人までが、便利に、安心安全にネットワークを利用できる環境を提供するソリューションだ。

 このソリューションの役割を、サービスを受ける消費者の目線で考えると、ネットを通じてより個人に特化したサービスが受けられるようになると言える。例えば、個人の口座情報や健康情報に基づいた遠隔コンサルティングや、特定の場所や店舗にいる企業会員に対する近隣情報や特売情報提供などがこれにあたる。また、サービスを提供する企業側にとっては、多様化する消費者の動向から市場の変化を捉えやすくなるというメリットを持つ。これらがFENICSIIの特徴となる。

企業のIT利用 マルチメディア化へ

 では、アカマイがこのようなビジネスアプリケーション高速配信サービスやインターネット配信高速化技術を提供する意味はどこにあるのか? そのポイントは、グローバルな企業間コラボレーションの実現であり、顧客サービスにおけるアプリケーション配信、動画配信などの局面で強力にサポートする点だ。

 富士通ネットワークサービス事業本部、本部長代理の香川進吾氏は、「企業のIT利用がグローバル化、大容量化、マルチメディア化する一方で、ガバナンスの強化、データセンターの集約化などの要件を両立していく上で、ネットワークの効率利用がアーキテクチャの集中と分散を最適化させる鍵を握る。アカマイ社がインターネット上に展開するサービス型高速配信ソリューションとFENICSIIのサービスを組み合わせることで、お客様に大きな付加価値をご提供していけることを期待しております」と語る。

 それを受けて、アカマイの小俣修一社長は、「FENICSIIにアカマイのAPS技術、インターネット・オーバーレイ・ネットワークを提供することで、富士通と次世代アプリケーションの共同展開が可能になり、日本企業のグローバルビジネスを支えるインター ネットソリューションを提供出来るようになりました」と話した。

 既に大手専門商社が導入を決定。4月後半から本格的に運用を開始する。
( 櫻井弘次 )


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