アップルは5月1日、米iTunesストアにおいて、ビデオ作品の販売を強化。映画DVDリリースの当日から同じ作品をiTunesストアにて発売するサービスを開始した。対象となるのは、MGMを除く20世紀フォックス、ディズニー、ワーナー、パラマウント、ユニバーサル、ソニーなどの大手および独立系の映画会社の作品となる。
iTunesストアが映画販売を開始したのは2006年9月。スタート当初はディズニーだけだった配給会社も徐々に増え、今年1月にはムービーレンタルも開始。新作を3.99ドル、旧作は2.99ドルで提供している。
今回は、これまでDVD発売に比べて遅れがちだった新作映画を、DVDと同時にiTunesでも販売するということになるが、これまでの一律9.99ドルだったのに比べて14.99ドルと少し割高に設定されている。しかも一部報道によると、アップルは配給各社に16ドルを支払っているという。これは身銭を切っても新作ライブラリを充実させたいということ、それによりダウンロード販売が一般的になり、旧作品やiPodがさらに売れるようになってくれば利益を生むようになることなどを見越した戦略的なものであることがうかがえる。
アップルがiPod~iTunesで採ってきた戦略は、とにかく「iPodを売ること」だ。そして、iPodは単なるデジタルミュージックプレイヤーからiPhone、iPod touchといった大きなスクリーンを持つメディアプレイヤーへと進化しつつある。さらにTVをiPodにするApple TVもパワーアップし、高速ネットワークも整備されてきた。アップルは映像コンテンツを売る時期は今だと判断しているということだろう。そして、その覇権を握るためであれば、少しの出費は痛くないと考えている。さらに数を売れば、配給会社との交渉もできる。すなわちそれは将来への出費だ。
映画レンタルどころか販売さえ開始できていない日本
対する日本はと言えば、未だに映画レンタルはおろか、販売さえ開始できていない。ミュージックビデオとピクサーの短編映画があるだけだ。世界有数の高速回線を誇る日本が、コンテンツ販売で遅れをとっていることは憂慮すべきことだ。特に日本のアニメタイトルはiTunesで売るにふさわしいし、海外にも出していくべきものだ。なぜそれができないのだろう?
少なくとも私的録音録画補償金制度の拡大などに血道を上げている場合ではない。日本はすでに、コンテンツ大国としてはおくれを取っていることを認識すべきである。

日本では封切られたばかりの映画がすでに販売されている米iTS
iTunesストアが映画販売を開始したのは2006年9月。スタート当初はディズニーだけだった配給会社も徐々に増え、今年1月にはムービーレンタルも開始。新作を3.99ドル、旧作は2.99ドルで提供している。
今回は、これまでDVD発売に比べて遅れがちだった新作映画を、DVDと同時にiTunesでも販売するということになるが、これまでの一律9.99ドルだったのに比べて14.99ドルと少し割高に設定されている。しかも一部報道によると、アップルは配給各社に16ドルを支払っているという。これは身銭を切っても新作ライブラリを充実させたいということ、それによりダウンロード販売が一般的になり、旧作品やiPodがさらに売れるようになってくれば利益を生むようになることなどを見越した戦略的なものであることがうかがえる。
アップルがiPod~iTunesで採ってきた戦略は、とにかく「iPodを売ること」だ。そして、iPodは単なるデジタルミュージックプレイヤーからiPhone、iPod touchといった大きなスクリーンを持つメディアプレイヤーへと進化しつつある。さらにTVをiPodにするApple TVもパワーアップし、高速ネットワークも整備されてきた。アップルは映像コンテンツを売る時期は今だと判断しているということだろう。そして、その覇権を握るためであれば、少しの出費は痛くないと考えている。さらに数を売れば、配給会社との交渉もできる。すなわちそれは将来への出費だ。
映画レンタルどころか販売さえ開始できていない日本
対する日本はと言えば、未だに映画レンタルはおろか、販売さえ開始できていない。ミュージックビデオとピクサーの短編映画があるだけだ。世界有数の高速回線を誇る日本が、コンテンツ販売で遅れをとっていることは憂慮すべきことだ。特に日本のアニメタイトルはiTunesで売るにふさわしいし、海外にも出していくべきものだ。なぜそれができないのだろう?
少なくとも私的録音録画補償金制度の拡大などに血道を上げている場合ではない。日本はすでに、コンテンツ大国としてはおくれを取っていることを認識すべきである。
(
矢橋司
)
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『 DVD発売と同時に新作を提供 』に対する






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