米・セレナが「ビジネスマッシュアップ」の日本語版を発売、日本での販売強化へ

2008年06月10日(火)

[ 86 号]

 米国のセレナソフトウエア(カリフォルニア州サンマテオ、日本支社=東京・品川)のレネ・ボンバーニ上級副社長は3日、東京・日比谷の帝国ホテルで記者会見を開き、同社の「Serena Business Mashup(セレナ・ビジネス・マッシュアップ)」の日本での発売開始(5月30日)について「世界の販売量の10%は日本で販売する計画であり、これに向けて日本での販売体制の強化を図る」など、日本での活動方針を語った。

「セレナ・ビジネス・マッシュアップ」の日本語版発売を発表する米セレナソフトウエアのレネ・ボンバー上級副社長

「セレナ・ビジネス・マッシュアップ」の日本語版発売を発表する米セレナソフトウエアのレネ・ボンバー上級副社長


 同ソフトは、業務ソフトをマッシュアップ(※)することで、IT部門が対応しきれない社内のさまざまなアプリケーション開発要求の問題を解決し、企業の継続的なイノベーションを実現するもの。

 同日のプレゼンテーションによると、「セレナ・ビジネス・マッシュアップ」を使用すれば、プログラミング技術を持たない企業内の一般ユーザーも容易に業務プロセスを構築することができるという。同氏は現在、企業内のアプリケーション開発は問題を抱えていると指摘する。例えば、社内では請求書の承認・発行、見積承認、人事部門の雇用手順、購買要求、信用調査などのさまざまな業務プロセスのアプリケーションを必要としているが、社内の各部門がIT部門にこれらのアプリケーション開発を依頼しても、優先順位や投資対効果の観点から、すぐに開発に取りかかってもらえることは少なく、開発案件がIT部門に累積されている状況にある。

 これに対し「セレナ・ビジネス・マッシュアップ」は従来の社内のワークフローを可視化することで、容易に取り扱うことができるほか、これまで、追跡・分析が難しかった各業務プロセスの情報共有を社内の各部門で図ることができ、コンプライアンスに必要な監査のための履歴も保存される。また同ソリューションは(1)コンポーザー=無償で提供されるマッシュアップ作成ツール。プログラミング技術を持たない人でも業務プロセスを設計できる。オンラインで提供される。(2)サーバー=作成したマッシュアップを実行するためのアプリケーションエンジン。ユーザーはWebインターフェイスからアプリケーションを利用する。社内のSOAや外部のWebサービスとの連携を取るエンジンも含まれる。(3)エクスチェンジャー=パッケージ化されたマッシュアップ、Webサービス、商用サービスなどを利用する――の3要素で構成される。(1)(2)は既に日本語化され、(3)も近く日本語対応予定だ。

 米国セレナソフトウエアは1980年の設立。従業員は100名超で、米国ほか、英、欧州、オーストラリア、アジア太平洋、日本、インドに法人を持つ独立系企業。株式は未公開。主要製品はアプリケーションライフサイクル管理、業務プロセス管理のための変更統治ソリューションである「セレナ・ディメンション」「チームトラック」「チェンジマンZMF」「PVCSバージョンマネジャー」「コンポーザー」など。顧客はフォーチュン100社のうち96社に及ぶ。日本でも、いくつかの大手企業ですでに使用されているという。

 日本支社(吉原邦夫支社長)では今年2月、支社内に「日本ソリューションセンター」を開設し、日本への投資額を50%増やすと表明している。日本語版の登場で、ビジネスマッシュアップが日本のIT分野にどのような影響を与えるのか、注目される。

※マッシュアップ=複数の異なるベンダーの技術やコンテンツを複合させて新しいサービスを作ること。
( 丸山隆平 )


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