綜合警備保障(アルソック)は、情報漏洩に重点を置いたPC監視サービスの提供を開始した。初期費用は1785円、サービス料金は年額1万7325円(いずれも1台あたり)。同社では従来の警備サービスに加え、新たに「情報警備事業」を立ち上げ、情報セキュリティ専用の監視センターを構築。今後は独自の情報セキュリティサービスを目指していく。
建物が建てば、その数だけ案件が発生する――。首都圏では隊員確保が間に合わないほど、警備業界は好景気と言われている。しかし、一方では大手の寡占化やM&Aが目立つのも事実で、実際、憂き目に遭っている企業も少なくない。詰まるところ、時代の変化に伴い、設備の高度化はもちろん、多様化するニーズへの対応が求められているのだろう。こう考えると、アルソックの新サービスは、現代の警備会社として、然るべき業態進化のモデルとしてとらえられるのかもしれない。「従来のサービスに対するプラスアルファという側面はあるが、警備という言葉の意味が広がっているのも事実である。時代背景を踏まえるに、この事業へ着手することによって、初めてトータル警備が実現するのではないだろうか」(同社ブロードマーケット営業部・宮川直樹氏)
また、サービスを依頼する企業サイドの意識に大きな変化があることも見逃せまい。一連の情報流出事件が、大手の子会社、業務委託先で相次いだことを受け、今年2月には「個人情報保護に関する法律についての経済産業分野を対象とするガイドライン」が一部改正された。これにより、中小企業は危機感を募らせ、各方面から早急な対応を迫られているのである。
「当然、彼らは巨大な監視ネットワークを持っていない。昨年も不祥事が絶えなかったわけだし、親会社や受注先からの締めつけはいっそう厳しくなっているようだ。問い合わせのほとんどは中小レベルからで、今後、このサービスの重要顧客となることだろう」
話をサービス内容に戻すと、PCの操作履歴の収集・分析は監視センターで行われ、データの持ち出しや外部への送信など、すべての情報漏洩は24時間体制で監視される。もちろん、実行された全ソフト、外部記憶媒体へのコピー、メール、ファイル転送など、あらゆるものが対象となる。ウィニーの利用などもってのほか。顧客情報ファイルを不正に社外にメールに添付したり、USBメモリにコピーしようものなら、ファイル名と操作ログが警報として連絡される。「このほか、電源のオン/オフやログオン/ログオフ、印刷したファイル・紙の枚数などについても把握できる。こちらはコスト削減を実現にひと役買おうという意味合いが強いが(笑)」
いずれにせよ、ヒト・モノ・カネを外部から守ってきた実績は、利用企業に比類なき安心感をもたらす。おまけに、これまで培ってきた営業人脈を持っているのである。アルソックの異業種参入が情報セキュリティ分野に与える波紋は決して小さくはないだろう。

http://www.alsok.co.jp/ 今回のPC監視サービスは、法人および官公庁、自治体、情報システム販売会社などが対象。東京、埼玉、千葉、神奈川からサービスインしたが、これについては順次拡大される予定だ
建物が建てば、その数だけ案件が発生する――。首都圏では隊員確保が間に合わないほど、警備業界は好景気と言われている。しかし、一方では大手の寡占化やM&Aが目立つのも事実で、実際、憂き目に遭っている企業も少なくない。詰まるところ、時代の変化に伴い、設備の高度化はもちろん、多様化するニーズへの対応が求められているのだろう。こう考えると、アルソックの新サービスは、現代の警備会社として、然るべき業態進化のモデルとしてとらえられるのかもしれない。「従来のサービスに対するプラスアルファという側面はあるが、警備という言葉の意味が広がっているのも事実である。時代背景を踏まえるに、この事業へ着手することによって、初めてトータル警備が実現するのではないだろうか」(同社ブロードマーケット営業部・宮川直樹氏)
また、サービスを依頼する企業サイドの意識に大きな変化があることも見逃せまい。一連の情報流出事件が、大手の子会社、業務委託先で相次いだことを受け、今年2月には「個人情報保護に関する法律についての経済産業分野を対象とするガイドライン」が一部改正された。これにより、中小企業は危機感を募らせ、各方面から早急な対応を迫られているのである。
「当然、彼らは巨大な監視ネットワークを持っていない。昨年も不祥事が絶えなかったわけだし、親会社や受注先からの締めつけはいっそう厳しくなっているようだ。問い合わせのほとんどは中小レベルからで、今後、このサービスの重要顧客となることだろう」
話をサービス内容に戻すと、PCの操作履歴の収集・分析は監視センターで行われ、データの持ち出しや外部への送信など、すべての情報漏洩は24時間体制で監視される。もちろん、実行された全ソフト、外部記憶媒体へのコピー、メール、ファイル転送など、あらゆるものが対象となる。ウィニーの利用などもってのほか。顧客情報ファイルを不正に社外にメールに添付したり、USBメモリにコピーしようものなら、ファイル名と操作ログが警報として連絡される。「このほか、電源のオン/オフやログオン/ログオフ、印刷したファイル・紙の枚数などについても把握できる。こちらはコスト削減を実現にひと役買おうという意味合いが強いが(笑)」
いずれにせよ、ヒト・モノ・カネを外部から守ってきた実績は、利用企業に比類なき安心感をもたらす。おまけに、これまで培ってきた営業人脈を持っているのである。アルソックの異業種参入が情報セキュリティ分野に与える波紋は決して小さくはないだろう。
(
板垣威史
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