NECは買い物客自身が商品のバーコードを読み取らせ、決済する「セルフレジ」に新規参入することを発表した。来年1月13日に発売される新型POSシステム「TWINPOS5000シリーズ」3モデルのうち、「TWINPOS5500Si」がこれに該当する。
特徴として挙げられるのは、電子マネー決済に特化している点。対応しているのはiD、エディ、クイックペイ、スマートプラス、 ビザタッチ、ナナコ、ワオンで、追ってスイカが加わることが決定している。面積が限定される小型店舗での設置を考慮し、バーコード読み取り装置とレシート印刷装置、電子マネーリーダーを一体化し、省スペース化が図られている点もポイントである。
セルフレジは、小売店の人件費抑制・レジの混雑緩和を目的とし、日本NCRや東芝テック、富士通などが参入しているが、現時点での浸透度はいまひとつの感が否めない。接客サービスを重要視する日本文化のせいか、それとも欧米との決算手段の違いのせいか。しかし、「今後は小額決済において確実にニーズが見込める」と広報担当・尾川和之氏は話している。
「これまでNECはマルチ決済のリーダーやフェリカを使ったソリューションは提供してきた。今回の参入は電子マネーがすっかり根付いたと判断したため。裏を返せば、電子マネーありきの決定で、現金決済に対応していないのはそのため。アイテム数がある程度、決まっており、購入品数が少ないシーンでの需要を見込んでいる」
典型的な例としては、スピードが要求されるコンビニやキオスクなど。このほか、同氏の口からは100円ショップも挙がった。最近、コンビニの中には生鮮食品を扱う店舗もあるが、「大概は何らかの形でバーコードが添付されているので、読み取りの妨げにはならない。仮に困難な場合があったとしても、外付けのメニューキーボードを用意するなど、対応はそう難しいことではない」。
さて、今後、セルフレジはどこまで浸透していくのだろう。NECでは紙幣・硬貨へ対応した製品の開発も視野に入れているようだが、同氏は「食品スーパーなどになじむのは時間がかかるだろう」と分析している。「やはり日本人の日常的な買い物は現金決済。おまけに1回あたりの購入品数、品揃えなどは、コンビニとは正反対だから。そのため、製品強化することがセルフレジの浸透につながるとは考えられない。むしろ、これまで通りマルチカードリーダーの開発に力を入れ、小額決済のニーズを掘り起こすことが浸透のカギになる」
ちなみに、普及が進むアメリカのスーパーやホームセンターでは、大体4台に1人の割合で係員を配置しているほか、レジの前後で重さを量ることで、通し忘れや不正を防ぐ本格的な機能がPOSに搭載されているという。NECは初めての利用者も簡単に操作できるユーザビリティを追求していくというが、バーコードを読み込ませ、商品を袋に入れ、会計を済ませるという手続きを考えると、同氏の展望通りの広がりを見せそうだ。

世界初のスキャナ・プリンタ・マルチ電子リーダーの一体化を実現し、省スペース化を実現。電子マネー決済に特化し、小額決済の多い業態に向けたPOSとして活躍が期待される
特徴として挙げられるのは、電子マネー決済に特化している点。対応しているのはiD、エディ、クイックペイ、スマートプラス、 ビザタッチ、ナナコ、ワオンで、追ってスイカが加わることが決定している。面積が限定される小型店舗での設置を考慮し、バーコード読み取り装置とレシート印刷装置、電子マネーリーダーを一体化し、省スペース化が図られている点もポイントである。
セルフレジは、小売店の人件費抑制・レジの混雑緩和を目的とし、日本NCRや東芝テック、富士通などが参入しているが、現時点での浸透度はいまひとつの感が否めない。接客サービスを重要視する日本文化のせいか、それとも欧米との決算手段の違いのせいか。しかし、「今後は小額決済において確実にニーズが見込める」と広報担当・尾川和之氏は話している。
「これまでNECはマルチ決済のリーダーやフェリカを使ったソリューションは提供してきた。今回の参入は電子マネーがすっかり根付いたと判断したため。裏を返せば、電子マネーありきの決定で、現金決済に対応していないのはそのため。アイテム数がある程度、決まっており、購入品数が少ないシーンでの需要を見込んでいる」
典型的な例としては、スピードが要求されるコンビニやキオスクなど。このほか、同氏の口からは100円ショップも挙がった。最近、コンビニの中には生鮮食品を扱う店舗もあるが、「大概は何らかの形でバーコードが添付されているので、読み取りの妨げにはならない。仮に困難な場合があったとしても、外付けのメニューキーボードを用意するなど、対応はそう難しいことではない」。
さて、今後、セルフレジはどこまで浸透していくのだろう。NECでは紙幣・硬貨へ対応した製品の開発も視野に入れているようだが、同氏は「食品スーパーなどになじむのは時間がかかるだろう」と分析している。「やはり日本人の日常的な買い物は現金決済。おまけに1回あたりの購入品数、品揃えなどは、コンビニとは正反対だから。そのため、製品強化することがセルフレジの浸透につながるとは考えられない。むしろ、これまで通りマルチカードリーダーの開発に力を入れ、小額決済のニーズを掘り起こすことが浸透のカギになる」
ちなみに、普及が進むアメリカのスーパーやホームセンターでは、大体4台に1人の割合で係員を配置しているほか、レジの前後で重さを量ることで、通し忘れや不正を防ぐ本格的な機能がPOSに搭載されているという。NECは初めての利用者も簡単に操作できるユーザビリティを追求していくというが、バーコードを読み込ませ、商品を袋に入れ、会計を済ませるという手続きを考えると、同氏の展望通りの広がりを見せそうだ。
(
板垣威史
)
記事についてのご意見・ご感想
『 NEC、セルフレジに新規参入、電子マネー決済に特化 』に対する






ページの先頭へ
