“めくれる”広告ASPサービス 「MotionAds」、島根のピーシーエッグ

2009年01月13日(火)

[ 107 号]

 島根県にオフィスを構える ピーシーエッグ株式会社は、昨年12月17日、『めくれる広告ASP MotionAds(モーションアズ)』をリリース した。ポインタを置くとページの隅がめくれる動きで広告を表示するシステムで、表にはFlashを使い、管理上の裏側ではJAVAやオープンソースを使っている。普通のバナー広告にはない〈めくる〉という動作が面白い。ソフトのインストールなど要らず管理画面上の簡単処理で、ウェブページに広告領域を設置できる。

MotionAdsの実績は好調でリリース当初の3社から、1週間で5社が導入を決め、現在8社が導入している。そのほとんどが島根県内の企業で、例えば県内で有名な「島根ワイナリー」(画像)や「須佐神社」などのキャンペーン広告としてさっそく実装されている ※ MotionAds http://www.motion-ads.net/

MotionAdsの実績は好調でリリース当初の3社から、1週間で5社が導入を決め、現在8社が導入している。そのほとんどが島根県内の企業で、例えば県内で有名な「島根ワイナリー」(画像)や「須佐神社」などのキャンペーン広告としてさっそく実装されている ※ MotionAds http://www.motion-ads.net/


 「開発自体は1年以上前のこと。弊社でもともと行っていたシステム開発やホームページ制作業務の際に、お客様に今回のような新しい広告手法をご提案し、個別設定で実装してみたところ大変好評だったので、より簡単に設置管理や効果測定ができる世界初のASP型の広告サービスMotionAdsを開発した」(ピーシーエッグ・二之宮祐樹取締役)

 このサービスは、二之宮氏が数年前にある海外サイトを見たことが開発のきっかけだという。コストは初期費用無料で月額1万円。同氏はその効果について、「リリース前に導入していただいた企業の広告効果を確認したところ、全閲覧者の15%から20%が広告をめくっていることがわかり、5人に1人が閲覧するという高い宣伝効果を実現した」と語り、「松江市交通局のように、既存のシンプルなデザインのサイトでも、違和感なく導入することができるというのがポイント。どのようなデザインのサイトにも対応可能だが、むしろ落ち着いた雰囲気のサイトにこそ〈めくる〉広告の導入効果がある」とアピールする。今後は既存広告管理システムやグーグルの解析システムとMotionAdsと連携できるようにする予定だという。

 島根県は、プログラミング言語「Ruby」の開発者であるまつもとゆきひろ氏や、Flashアニメ「蛙男商会」の作者であるFROGMAN氏が在住していることでも知られる。行政もIT産業振興への支援に力を入れており、県の新産業創出プロジェクトの一つにICT分野を掲げてその振興を促し、Rubyで言えばRubyアソシエーションのもと認定試験も行われ、技術者育成に注力している。こうした支援の一つとして、県主導で松江市に建設された工業団地ソフトビジネスパーク島根に、ピーシーエッグも居を構えている。地方におけるITビジネスについて尋ねると二之宮氏は、「現在のところ、東京などから案件を持ち帰って作業をする同業者は多いようです。ネットワーク関連業務ならば全国展開が可能ですが、弊社が創業時に行っていたシステム開発やホームページ制作などは綿密な打ち合わせなどが必要なので、まずは土地感や人脈がある地元からと考えた」と島根での会社設立について語っている。

 どのような業界でも大都市圏でのビジネスが中心となっているなか、ことIT関連においては地方でのビジネス拡大できる期待がある。しかし、それには島根や弊紙でも取り上げた宮崎(11月25日号16面)のように行政の積極的な姿勢が重要になりそうだ。
( 石田絢子 )

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