
米国でのリアクトリクスの映像イメージ(実用例)
株式会社オプトは、米国リアクトリクス社が開発した投影型映像システム「リアクトリクス」の日本における事業ライセンスを独占取得し、その技術を活用して、新手法となる、映像広告のネットワーク事業を8月より展開する。導入する同システムは、商業施設などの室内の天井や壁面に専用のプロジェクターを設置し、壁や床に映像広告を投影。併設する赤外線センサーが、広告上での人の動きを感知し、予めプログラミングした画像処理システムにより、瞬時に映像へと反映させ、変化を与える仕組みだ。通行人は、歩いたり触れたりすることで、自らの動作にリアルタイムで反応し、滑らかに変化する映像を、視覚のみならず、体感として楽しむことができる。
スタンダードなタイプでも、映像の大きさは縦1.8m、横2.4mで、壁や床面には5mの距離からの投影となる。それゆえ、ショッピングモールやシネマコンプレックスなど、大型の商業施設を設置対象とする。

実際の利用風景。投影された映像広告を触れて楽しんでもらう
米国では既にコカ・コーラやマクドナルド、ジョンソン&ジョンソン、クライスラー、VISAといった大手企業の広告利用実績があり、24州175ヶ所に設置されている。「ポスターとプラズマスクリーン、リアクトリクスをそれぞれ使用した広告認知度の比較テストにおいても、ポスター、プラズマスクリーンがそれぞれ4%、13%であったのに対し、リアクトリクスは49%と突出しています。リアクトリクスを用いた映像広告の高い訴求力は、数値でも実証されております」(同社広報担当・大野氏、以下同)。
リリース後、大手消費財メーカーや商業施設からの問い合わせも多数受ける。国内では一般的にまだ馴染みのない広告手法だけに、投影された映像広告を実際に見て、触れて確かめてみたいという要望が多いようだ。
「これまでにもリアクトリクスのようなシステムを用いた映像広告はありましたが、主にイベント会場やキャンペーン会場などで、その場を盛り上げる手立てとして使用されてきました。今回の我々の取り組みは、リアクトリクスをメディアとして、普遍性を高めていくところからはじまります。ネットワーク化された横断的な事業展開により、更に高い訴求力が発揮される広告になるでしょう」と、冷静に意気込みを語る。
まずは、2008年12月末までに50サイトの設置を目指す。ゆくゆくはインターネットを活用したクロスマーケティングによる展開も検討。インターネットとリアルとの連動性も視野に入れ、人が触れて楽しむことのできる、新しい映像広告のメディアネットワークを創造する。
ビジュアルメッセージを持った映像広告は、消費者に強い印象を残し、企業のイメージ戦略に大きな効果の実現を期待させる。そのためには、コンテンツの充実やインパクト、エンターテイメント性の高さも重要なポイント。米国では、コンテンツにゲーム性を取り入れた、ユニークな実用例もあるという。商業施設でのお目見えが楽しみだ。
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森村康久
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