旅行ガイドブックをデジタル化

[地球の歩き方T&E]

2007年08月21日(火)

[ 49 号]

 海外旅行経験者なら、一度は手にしたことがあるであろう黄色の表紙「地球の歩き方」。

 出版以外の、留学事業や旅行事業、メディア事業を手掛ける株式会社地球の歩き方T&Eは、伊藤忠商事株式会社と共同開発した「地球の歩き方オーディオブックス」を発売開始した。

 オーディオブックは、音楽以外のデジタルコンテンツを音で楽しむもので、米国では2万以上の作品数があり、1000億の市場といわれている。日本でもiPodなどのデジタル音楽プレイヤーの急速な普及にともない注目されている。

iTunes Storeオーディオブックから購入できる。すべて試聴可能

iTunes Storeオーディオブックから購入できる。すべて試聴可能


 伊藤忠商事がオーディオブック参入を発表したのは、今年5月。世界最大のオーディオブックプロバイダー、米Audible, Inc(ニュージャージー州)と提携し、大手商社のネットワークを活かして、取引先やグループ会社と共同でユニークなコンテンツを作り上げ提供することで、日本でのオーディオブックを成功させることに期待が膨らむ。

 今回発売された「地球の歩き方オーディオブックス」は、その第一弾のひとつ。「テーマで旅するアメリカ 映画編」・「テーマで旅するアメリカ 音楽編」・「ウイーン クラシック編」の3シリーズ計7タイトル。「風とともに去りぬ×アトランタ」、「ジャズ×ニューオリンズ」、「クラシックの調べに乗って歩くウイーン」など、単なる旅行ガイドブックとは一味違う趣きだ。土地やテーマに沿って厳選された音楽と、空港や街の雑踏の効果音で表現され、目を閉じるとその土地の光景が浮かぶ。

 旅行は、旅行前の計画段階・旅行中・旅行後の思い出と3通りの楽しみがあるが、そのどのシーンにおいてもこのオーディオブックは重宝されうる。特に旅行の計画がなくても、満員電車の通勤途中、まだ見ぬ土地に思いを馳せてみてはいかがだろう。

 今後も世界遺産のガイドや、各国の有名名物ガイドを再現したもの、日本を旅する外国人のための外国語版など、可能性は大いにある。

 第一弾で販売されたオーディオブックは、他には、ニューヨークスタイルのヨガを提唱するスタジオ・ヨギーと共同開発した「音ヨガ」や、「ラジオNIKKEI競馬実況 オーディオブックス」など、「ブック」という言葉から連想される小説や詩の朗読と思われがちな市場に新しいジャンルの作品を送りこんでいる。「音ヨガ」はヨガブームだけでなく、特に売れているタイトルが「おやすみヨガ」・「ねたまんまヨガ」・「イライラをおさえるヨガ」というところから、現代人のストレスにマッチしたコンテンツがうけていると考える。

 「3年以内に1000タイトル、200万ダウンロードの目標と掲げるとともに、商社初のグラミー賞の朗読アルバム賞へのノミネート・受賞を狙います」(伊藤忠商事 eビジネス課 岡田英之氏)

 現在、教育・健康・エンターテイメントなど、生活消費関連カテゴリでの新たな商品開発が進んでいる。

地球の歩き方(http://www.arukikata.co.jp/) 50万人の会員に向け「地球の歩き方ショッパーズ」を8月グランドオープンし、ネット通販も強化

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( 福士由紀 )

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